重版出来! (第8話・2016/5/31) 感想

TBS系・火曜ドラマ『重版出来!』(公式)
第8話『鬼編集長男泣き!14歳の笑顔を取り戻せ!』の感想。
なお、原作:松田奈緒子「重版出来!」は未読。
年間収益目標を役員に提出する「年度計画会議」に出席した和田(松重豊)は、厳しい出版不況を実感。心(黒木華)は和田から、中田(永山絢斗)のネームを「魅力に欠ける」と一蹴され、途方に暮れる。そして、中田だけではなく大塚(中川大志)までネームで行き詰まってしまう。一方で和田は電子書籍化の許諾を得るため、牛露田(康すおん)の家に通っていた。漫画も描かず酒浸りの牛露田を、娘のアユ(蒔田彩珠)は軽蔑して…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
久し振りに、1時間に3回も感動の涙が込み上げた
細かいことを書く前に、久し振りに連ドラで感動の涙が込み上げてきた。それも3回も。
1つは、子どもの頃から本が好きで本屋一筋に地道に働いてきた舞子(濱田マリ)の前に、憧れの漫画家・山縣留羽(内田淳子)が現れた時の舞子の驚きの表情。
もう1つは、軽蔑する父で元売れっ子漫画家・牛露田(康すおん)の漫画を初めて読んだ娘のアユ(蒔田彩珠)の「すっごい面白かった」と言った屈託のない笑顔。
そして3つ目は、牛露田とアユの父娘の後ろ姿を見て、涙ぐむ心(黒木華)と和田(松重豊)の姿だ。
今回は、漫画を書く人、漫画を本にする人、漫画を読む人、3者それぞれの苦悩や葛藤や挫折や幸福感の違い、そして漫画を愛してやまないと言う共通した感情を見事に描いたと思う。書く人、作る人、読む人と立場は違っても、いつの時代もこの3者で漫画が成り立ってる。
これ、どんな仕事にも当てはまると思う。ホント、観ながらこんなに感動したのは久し振りだ。今もこうしてクライアントからの進行台本の修正原稿を待っている私に元気をくれた本作。本当にありがとうと言いたい。
もう少し、和田編集長のくだりをまとめても良かった
では、ここから冷静に本作を観てみると、ちょっと残念なところがあった。それは、和田編集長と牛露田の漫画の電子書籍化のエピソードを、2週跨ぎにしたこと。確かに前述のように、今回のエンディングの3つの感動を創出したには違いないのだが、2週跨ぎにしたことで、今回の主人公である和田の話がブツ切れになったのがとても残念。
2週跨ぎしないと、前回での心の出番が無くなるのはわかるから、せめて今回の前半に和田のくだりをまとめるとか、そう言う構成の工夫があっても良かったと思う。
「自分も仕事を頑張ろう」と思わせる清々しいドラマ
ただ、本作は、主人公の心だけでなく、脇役やゲストの登場人物までとてもきちんと個性を描き分けられており、群像劇なのにごちゃごちゃした印象にならないのが素晴らしい。そして、毎回「自分も仕事を頑張ろう」と思わせてくれる清々しいエンディングもお見事。完成度が高いと思う。
あとがき
細かい部分を取り上げて褒めるより、全体のグルーヴ感と言うのでしょうか、1時間で「漫画の出版業界の悲喜交々」を描きつつ、“すべての働く人への応援歌” になっているのがホント良いと思います。視聴率は右下がりですが、私の中の感動曲線はグイグイと右上がりです。次回にも大いに期待します。
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【これまでの感想】
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