とと姉ちゃん (第50回・5/31) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第9週『常子、初任給をもらう』『第50回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
初めて仕事を任された常子(高畑充希)。心配する君子(木村多江)やまつ(秋野暢子)たちをよそに、一睡もせずに書類をまとめる。翌日、職場でタイプライターを使おうとすると、他の業務に支障がでるからと早乙女(真野恵里菜)に使用を禁止される。〆切まであと数時間。常子は、手書きで清書し始める。何とか間に合わせた書類を持って、男性社員の所に駆け込むと、「置いといて」とそっけない態度。常子は驚き、がく然とする…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
夜8時半に、森田屋と小橋家全員で夕食をお預け?
君子(木村多江)たち家族はいざ知らず、なぜ森田屋全員で常子(高畑充希)の帰宅を待っているのだろう?そこまで、仲良しとでも思えと言うのか。そもそも、夜の8時半と言うのが気になってしょうがない。
商売をやっているから夕食が遅いと言われればそれまでだが、朝が早い仕出し屋と言う点と、昔の夕食は日が暮れる6時か7時には食べていたのではないかと言う点を考えると、じゃあ2時間も待っていたのかよってことになる。
「みんなを待たせたんだから謝りなさい」では?
さらに、無駄にイラッとさせるのが、みんなが夕食のお預けを食らっているのをお膳をチラ見して気づいているのに、待たせたことを謝罪しないまま話が進んだこと。その上、常子もさっさと夕食を済ませて話を進めれば良いのに、さぞ忙しい常子に見せるために、君子たちは食べてるシーンを入れちゃった。
普通、とと(代わり)の常子が仕事してるなら、母以下の家族はお預けって言う時代じゃないのか?むしろ「みんなを待たせたんだから謝りなさい」が親の躾ってものでは?とにかく、2時間も森田屋全員がお預けを食らったことと、君子たちは森田屋と一緒に食べちゃうこと、これ整合性が合わないと思うのだが。まだ始まって4分なのに…
なぜ、君子たちが夜食を差し入れるシーンを入れない?
で、ちゃっかりお先に夕食を食べた君子たちが、常子にたったのおにぎり2個の夜食の差し入れ。今度は、小橋家の絆は強いとでも思えと言うのか。そもそも常子は結核で隔離されているのでもないのだから、きちんと差し入れをするシーンを入れて、家族の絆を描けば良いだけのこと。
それを敢えて断絶させるから、最初におにぎりを口にする時の常子の笑顔が苦笑して小馬鹿にしているように見えちゃう。普通に「少し手を休めたら」と母の声掛けで済むのに、なぜこの演出家は避けるのか?まあ、会社の書類をおにぎりを掴んだ手で触ってるのも感じが悪い上塗りなのだが。ここまでまだ5分しか経ってない…
雑用係が雑用を押し付けるって、おかしくない?
早乙女「(私たち女性を)雑用係だと思っているからです」
こう言ってる早乙女(真野真里菜)自身が、常子に雑用を押し付けてる時点で、これまた整合性が合わないと思うのだが。それに、この会社の中での「タイピスト」と言う仕事や身分がどう言うものかさっぱりわからない。なのに、早乙女ら先輩たちの妙なプライドと理由なき常子イジメだけは描き続ける。
残りが6分もあるのに、この有り様では重隅突きで今回も終わりそうだから、この辺にしておこう。
常子が仕事を一生懸命に頑張る姿を見せたいなら…
超超超好意的に見れば、常子のどんな仕事でも一生懸命に頑張る姿を視聴者に提示したいのだろう。しかし、会社の書類を自宅に持ち帰り…と言う部分や無駄話の多さなど、脚本の詰めが甘すぎてお話になってない。その上、演出も演技指導も雑だから、脚本の詰めの甘さをより露呈させる役目しか果たしていない。
せめて、常子は仕事を頑張る、家族や森田屋のみんなは常子を応援すると言う風に見えるように表現出来ないものだろうか。
あとがき
とと(=父)・竹蔵(西島秀俊)が発案した小橋家の3つの家訓の中に、「朝の食事は家族全員でとること」とあったはずです。ここまで中途半端な表現ばかりだと「夕食は家族バラバラでいいのかよ?」と言いたくなりますよ。なんか整合性に乏しくチグハグは展開が、ここ数日続きますね。困ったなあ。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
とと姉ちゃん part1―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
連続テレビ小説 『 あさが来た 』 玉木宏 白岡新次郎と生きた軌跡
あさが来た 白岡あさ・新次郎語録
あさが来た メモリアルブック (ステラMOOK)
連続テレビ小説 あさが来た ファンブック (洋泉社MOOK)
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/8510/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/438466111.html でも受付けております。
【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20 21 22 23 24
第5週『常子、新種を発見する』
25 26 27 28 29 30
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
31 32 33 34 35 36
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
37 38 39 40 41 42
第8週『常子、職業婦人になる』
43 44 45 46 47 48
第9週『常子、初任給をもらう』
49