ゆとりですがなにか (第7話・2016/5/29) 感想

日テレ系・新日曜ドラマ『ゆとりですがなにか』(公式)
第7話『恋人達の賞味期限』の感想。
野上(でんでん)の店の仕出し弁当で食中毒が発生。正和(岡田将生)は連絡が取れない山岸(太賀)に代わり、早川(手塚とおる)と共に店へと急ぐ。原因は店側にあったが、早川はあえて矢面に立つ方針を打ち出し、正和はその発想に驚く。そんな中、茜(安藤サクラ)が上京した父・重蔵(辻萬長)を店に連れてきた。茜は別れたことを告げておらず、正和も話を合わせるしかない。一方、「父の日参観」を控えた山路(松坂桃李)にも悩みが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
群像劇にならないギリギリ感が “本作らしさ”
演出家が第1,2,4,5話担当の水田伸生氏に戻り、また盛りだくさんの群像劇になった第7話。しかし、既にすべてのこれだけ多い人数の登場人物の個性が完全に描き分けられている脚本と絶妙な編集で、ギリギリ正和(岡田将生)を中心に物語が回っているって感じ。いや、そのギリギリ感が “本作らしさ” なのだ。
正和と茜の生々しさがいい感じ
今回も正和(岡田将生)と茜(安藤サクラ)の生々しさがいい感じだ。茜ちゃんやまーちんがしっかりと描かれていて、全体のストーリーをきっちりとけん引してる。だからこそ、脇役たちも生々しく見える。なのに、どこかテレビの中の物語としての客観性が担保されていて、不思議なドラマだと思う。
あとがき
この、“ながら視聴” が出来ない目まぐるしく展開する内容もさることながら、今回を観て強く感じたのは脚本の宮藤官九郎さんが昭和の名作ドラマ『ふぞろいの林檎たち』にオマージュを感じて本作を書いているような雰囲気だ。
豪華で個性的な俳優陣に、個性の強力なキャラを演じさせて、人と人を複雑に絡めて時代を切り取り描く脚本家・山田太一氏の作風。あのドラマの主人公・仲手川良雄(中井貴一)の実家も酒屋だった。私は『ふぞろいの林檎たち』世代より少し下だが、もしかして本作は『平成版・ふぞろいの林檎たち」なのかもしれません。次回にも大いに期待します。
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【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話
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