とと姉ちゃん (第48回・5/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第8週『常子、職業婦人になる』『第48回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
張り詰めた空気が漂う、タイピストの職場。常子(高畑充希)は自己紹介もそぞろに、自席での待機を言い渡される。が、一向に仕事が回ってくる気配がない。慌てなくても大丈夫とまつ(秋野暢子)や宗吉(ピエール瀧)に慰められるが、いくら待っても仕事は来ない。リーダーの早乙女(真野恵里菜)や課長の山岸(田口浩正)に訴えるも現状は変わらず、仕事を探して各部署を訪ね歩く。そんな常子の様子を見た早乙女に呼び止められ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
職業夫人の象徴としての “制服” じゃないんだ?
よく番宣でも見ていた今回の白いブラウスに青いベスト姿、あれって職業夫人の象徴としての職場の “制服” じゃないんだ。それに驚いたアバンタイトルで始まった第48回。序盤は、女学校編入時の意味無きイジメ騒動を思い出させる雰囲気…
どうせ、「先輩の嫌がらせで仕事が回ってこない→今度は一転して無理難題を押し付けられる→無事に仕上げて初月給」なんだろうが…
重隅突き(その1)「初対面の先輩を名前で呼ぶ」
まあ、内容が無いから、重隅を突くしか書くことが無いのが残念な最近の今作。今回もあるわあるわ。初出勤で動揺したり緊張している常子(高畑充希)を描きたいのか知らないが、初対面の先輩を苗字でなく名前で呼ぶし、それがおかしいことにも気づかない。
重隅突き(その2)「森田屋総出で夜の仕込み」
常子が帰宅したのも夕方とは言いづらい夜で、更に少し時間が経った感じの夜遅くに森田屋の面々が仕出し弁当を作ってるのもおかしくないか。煮物を前の晩に仕込むならともかく、焼き魚と焼き鳥を焼いてるのは何か違和感が。
重隅突き(その3)「出勤表の始業時刻」
出勤表(タイムカード)もおかしい。初日の打刻時間は「8:45」で、この時は既に業務が始まってる時刻。しかし、2日目は「8:42」、3日目は「8:40」となっている。一体何時が始業時刻なのか不明だが、普通の感覚で「8:45」で業務中なら、遅くとも「8:30」が始業時刻でないか。だとしたら、常子は3日間遅刻か?それとも、みんな毎日早出をしていることも常子は知らされていないとかのか?
重隅突き(その4)「帰宅途中にぜんざいを食べる余裕」
初出勤から3日連続で泥のように働いた自分へのご褒美に初月給前の金欠状態なのに、ぜんざいを食べるならともかく、帰路の途中で武蔵(坂口健太郎)を誘ってぜんざいを食べる余裕を見せる常子。なのに、台詞では「不安なんです」と言う違和感。
重隅突き(その2)「常子に仕事が回ってくる経緯」
常子が仕事を回してくれないことを上司に直談判するのは良しとして、タイピストとして雇われたのに、他の部署を手伝おうとするのも入社数日では違和感ありあり。それも一瞬だけ邪魔して終了して、すぐに仕事が回ってくる都合良さ。脚本も演出ももう少し辻褄合わせをして欲しい。
あとがき
今週は、ヒロインは殆ど努力もせず周囲の応援もなく入社試験に合格し、合格祝いだけは昼間っからどんちゃん騒ぎして、初出勤から常識の無さを露呈して、タイプを打ったのは最後の数秒だけと言うだけの内容だった。これが『常子、職業婦人になる』と言うのだから困ったものです。
来週のサブタイトルは『常子、初任給をもらう』と就職から初月給と、話が前に進んでいるのは解るんですが、何処に向かっているのかが一向に見えません。出口の見えない長ーいトンネル状態。どんどん「暮しの手帖」のくだりに進めたら良いのに…
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
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第4週『常子、編入試験に挑む』
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第5週『常子、新種を発見する』
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第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
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第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
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第8週『常子、職業婦人になる』
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