お迎えデス。 (第5話・2016/5/21) 感想

日本テレビ系・土曜ドラマ『お迎えデス。』(公式)
第5話『セクハラ冤罪の目撃者は幽霊ただ一人!50年愛の奇跡が今…』の感想。
なお、原作:田中メカ「お迎えです。」は未読。
円(福士蒼汰)の友人・加藤(森永悠希)の亡くなって間もない祖母・嘉子(藤田弓子)が、大学に現れる。嘉子と経済学部の教授・前田(西岡徳馬)は50年ほど前、駆け落ちまで考えた仲だった。その前田にリポートを突き返された利恵(飯豊まりえ)が自ら衣服のボタンを引きちぎり、セクハラ事件を偽装。一部始終を見ていた嘉子が、円にぬれぎぬを晴らしたいと訴える。入院中の幸(土屋太鳳)は、千里(門脇麦)に円を手伝うよう促す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
前回以上に、堤円の必要性が無い
あーあ、ため息が出る。ならば観るなってことなんだが。確かに、前回の感想で書いた通りに、まずは「超多忙か知らないが、土屋さんの出番を増やすべき」については病院内限定で予想以上に序盤に登場していた。幸(土屋太鳳)が円(福士蒼汰)のバイトの先輩で理解者であることも、多めに見て描かれたとしよう。
ただ、逆に中途半端に描いたから、序盤意外に幸の存在が全く必要なくなってしまった。これでは本末転倒だ。何せ、中心の幽霊の物語に関わっていないのだから、何のための存在なのか全く理解できない。超多忙だろうと、初期設定に無理があろうと、プロならそう感じさせないように工夫すべき。それをしてくれないから、ため息が出るのだ。
元恋人同士の幽霊ファンタジーの方が面白かったかも?
しかし、幸の存在理由が無いことが、怪我の功名になっている部分もある。それは、物語が円中心に回っていること。言い換えれば、散漫にならずにまとまり感さえあることだ。これだけ群像劇化しているにも拘らずに。
その上、終盤で奇しくも円本人が「意外と良いコンビじゃん」と言った千里(門脇麦)が本当に “円の良き相棒” になっている。だって、成仏できない幽霊だから、幸より実質的に能力があるわけで、その点でも憑依体質で元カレの円と相性もいいし、物語上も不自然さが無い。
もしかして、最初から幸抜きで、元恋人同士のおかしなコンビの幽霊ファンタジーの方が良かったかも?
あとがき
幸の必要性の無さが気になって、本筋のストーリーが頭に入らないほどの仕上がりでした。もう少し、工夫出来ないものでしょうか。売りだったスラリとした脚も無し、物語上の必要性も無しでは、どう本作を取られて良いやら。
薄っすらと記憶に残る、50年前の叶わぬ恋とセクハラ事件を組み合わせた物語は意外と良かっただけに残念です。次回こそ、幸の存在感を描いて欲しいです。予告編によれば、期待できそうですが…
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