とと姉ちゃん (第42回・5/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』『第42回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
小橋常子(高畑充希)の頭文字を取った「KT歯磨き」。鉄郎(向井理)がどこからか集めた資金を元手に、大量生産されることに。鉄郎の達者な口上おかげで、常子の練り歯磨きは飛ぶように売れていく。笑いが止まらない常子たちの前に、強面の男たちが現れる。鉄郎の借金取り立てだった。肩代わりに不当な値段で練り歯磨きを引き取るという男たち。サッと行方をくらます鉄郎。残された常子たちは、再び窮地に追い込まれることに…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
どうして、"騒動" でなく "人物" を描かないのだろう?
うーん、今週1週間で何があったろう?まず、月曜日に折角の名コメディエンヌである片桐はいりさんをただの顔芸の教師・東堂チヨが登場し、そして、今日の語りで「歯磨き事業を成功させ、自ら収入を得てみせる。そして鞠子を進学させ、鉄郎の借金も肩代わりする」と言うことを描いていたらしい。
この語り、流石に都合良く土曜日だからと,、視聴者を丸め込み過ぎていると思う。いや、1つ1つのエピソードはそんな感じもしないではない。しかし、「そう、心に誓ったのです」と言われても、テレビの中の常子(高畑充希)の誓いは、この語りと今日の映像を観ないと伝わってこなかった。
どうして、各エピソードで “騒動” でなく “人物” を描かないのだろう。不思議でならない。だから、次の週になると前の週の内容が心に残らないのだ。
ただただ騒動を並べてピンチとチャンスを繰り返すだけ
以前も書いた、本作の「騒動至上主義」と言うスタイル。ただただ騒動を並べてピンチとチャンスを繰り返すだけ。そして、ヒロインが何となく活躍して目立つだけ。毎日、毎週がこの連続。これ、前々作の『まれ』と同じものを感じるのは、私だけだろうか。演者によるヒロインへの嫌悪感もどことなく似てきてるし…
なぜ、騒動ばかりを描くのだろう。それドタバタと賑やかなだけの。ここは前回で書いた通りに脚本より演出と演技指導下にある俳優にも問題があると思う。とにかく、観ているこちらが恥ずかしくなるようなコント風演出と演技の連続では、内容まで掘り下げようと言う気にならない。何とか軌道修正できないものだろうか。因みに前々作は最後までできなかったが…
あとがき
予告編を観る限り、また来週も騒動の連続で、ピンチとチャンスの繰り返しのようですね。もう “とと” はどうでも良いのかな?
『サザエさん』を例えにするのはどうかと思いますが、1話1話が独立していて登場人物は共通なだけ。『サザエさん』は登場人物たちの劇中の時間が止まっているから良いのですが、本作の登場人物の時間は動いています。そこを見せずるような脚本と演出をしないと、いつまでもブツ切れ感が消えません。今度こそ、次週に期待します。
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
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第4週『常子、編入試験に挑む』
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第5週『常子、新種を発見する』
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第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
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第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
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