とと姉ちゃん (第39回・5/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』『第39回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
一獲千金を得るには、事業しかない。常子(高畑充希)は、片ときの事業で成功を収めた鉄郎(向井理)に感化され、早速学校の帰り道や配達の途中に、何が人の興味を引いているのか探し始める。しかし、商機を見つけるのは簡単ではない上に、同じ商売であれば困っている人を助けたいと思い始める。星野(坂口健太郎)から、自分の目で見て自分が必要だと思うものを感じれば人の為に役立つのではと助言され、常子はあることを思いつく
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
二・二六事件当時の、真冬の2月末の東京に見えない
一番観たくなかった阿部定ネタで酔っ払いの大騒ぎのアバンタイトル。千葉県の今朝のすっきりとした五月晴れのようにできないものだろうか。おっと、本作に季節感を求めてはいけなかったか…。真冬の2月末に起きた二・二六事件の頃の東京だと語りで言う程の設定なのに、暖房も入れず暖かな雰囲気だもんなぁ。
鉄郎の"需要と供給"の話より、以前の弁当誤配騒動で…
1か月半停滞していた物語が、ヒロインの仕事に結び付く展開になってきたのは認めるし良かったと思う。ただ、ここで鉄郎(向井理)がした「需要と供給」の話を常子(高畑充希)が「説得力があった」と言うシーンが必要だったか。
だって、常子は森田屋で弁当誤配騒動や卵焼きの味論争など体験し、中でも弁当誤配の時は、「竹のお弁当を楽しみにしていたお客さんもいるはず。長谷川さんが大将に怒られた後にシベリアを食べるのを楽しみにしているのと同じように」と、正に「需要と供給」の話を、それも今回の鉄郎の話より良い感じに描いているではないか。
やはり、本作は連続性に乏しいのが痛い。特に週単位での連続性が乏しいから、似たようなエピソードが何度も登場して、それが結果として丁寧と言えば丁寧、物語の進行が遅いと言う印象に繋がっていると思う。
"とと姉ちゃん"が一念発起したってことで良くない?
それにしても、唐突に始まった常子のビジネス。唐突なら「とと姉ちゃん」として一念発起したってことで、月曜日から市場調査を始めれば良いものを、東堂(片桐はいり)の教え、鉄郎のきっかけ、星野(坂口健太郎)のアドバイスとお膳立てが長過ぎる。せめて、酔っぱらいの大騒ぎさえカットしたら良かったと思う
この状況を、丁寧だの物語の進行が遅いだのと言って良いのだろうか。流石に、引き延ばし過ぎだと思う。
あとがき
前回のあとがきで書いたように、ついに、いよいよ、常子のモチーフとなっている大橋鎭子さんの実話のエピソードが使われると楽しみにしていたのですが、これも妙なアレンジで終わってしまいそうな予感。
あと、高畑さんの伏し目がちに半分目を開けたり薄ら笑いの芝居(癖?)が気になり始めました。人を小馬鹿にしたように見えちゃうんです。演技指導やカメラアングルで工夫出来ないかなあ。
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
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第4週『常子、編入試験に挑む』
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第5週『常子、新種を発見する』
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第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
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第7週『常子、ビジネスに挑戦する』
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