重版出来! (第6話・2016/5/17) 感想

TBS系・火曜ドラマ『重版出来!』(公式)
第6話『勝ち続ける仕事術…新人ツブシの秘密とは?』の感想。
なお、原作:松田奈緒子「重版出来!」は未読。
人気小説の漫画版の原稿を進める絹(高月彩良)に、安井(安田顕)から主人公の髪形を変更するよう指示が入る。実写映画の主演アイドルにイメージを近づけるよう芸能事務所からねじ込まれたのが理由で、絹は7話まで描いた原稿を全て描き直すよう指示されぼうぜん。心(黒木華)は、安井が新人を道具のように使い捨てる‘ツブシの安井’として有名だと知る。不安を感じた心が絹の様子を見にいくと、絹は泣き崩れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
1か所だけ気になったこと
最初に、1か所だけ気になったことを書いておく。それは、忘年会から元旦への、またその他の時間経過の表現。確かに漫画チックな表現なのだが、ここはもう少し映像的に優しい表現でも良かったと思う。気になったことは以上、これだけ。あとは、素晴らしい表現の連続だった。
隙のない見事なストーリー
物語としては、主人公で編集者・心(黒木華)と漫画家・絹(高月彩良)の2人の漫画に賭ける情熱では引けを取らない新人と、一度挫折したベテラン編集者・安井(安田顕)の過去と仕事に対する思いを見事に重ねて、ラストはバイブス編集長・和田(松重豊)の懐の深さと安井のアカウント削除で締める。隙のない見事なストーリーだ。
完成度の高い人間ドラマ
心「東江さんは、道具じゃありません」
安井の無理難題に心が折れた絹を見て、「漫画はビジネス。夢を託すものではない」と言う安井に、心がガツンと言うこの台詞。多くのクリエイター、いやバイトや下請けをしている人の心を掴んだに違いない。
そして今回は、編集者と漫画家の関係を通して、会社員と自営業者、雇用者と労働者、ビジネスと夢など様々なものの対比を巧みに絡ませながら、徹底的に描くことで、世の中の働くすべての人に「働くとは何か?」を考えさせながら、明日からの働くエネルギーをたっぷり注入してくれる。本当に完成度の高い人間ドラマだ。
あとがき
今回は、安田顕さんの存在感と演技力が素晴らしかったです。安田さんでしか表現できない “安井昇” を作り上げてくれました。それにしても、新米編集者の奮闘記としての基本的な構造は毎回同じなのに、心の成長ぶりを少しずつ工夫して魅せてくれますね。それも爽快で優しく描く。そして、理屈抜きで楽しいし面白い。次回にも大いに期待します。
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