ラヴソング (第6話・2016/5/16) 感想

フジテレビ系・月9『ラヴソング』(公式)
第6話『届け…こんな歌ができたの』の感想。
神代(福山雅治)は、レコード会社の重役となった自身の元マネジャー・弦巻(大谷亮平)から、さくら(藤原さくら)の歌のデモテープを提出するようにと言われる。指定はラブソングだ。神代から作詞をするよう促されたさくらは、浮かぶ言葉を次々とメールして迷惑がられる。神代もギターを手に作曲に励んでいたが、いいメロディーが生まれない。煮詰まる神代に夏希(水野美紀)は、きちんと音楽と向き合っていないからだと指摘する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本は神森万理江氏に戻り、演出家は3人目投入
第4話までは、ほぼ並行に描いていた「神代のミュージシャンとしての再生物語」と「さくらのミュージシャンとしての誕生物語」が、前回脚本家が突然に交代して「再生物語」がより強調され、今回また脚本が神森万理江氏に戻り、殆ど「再生物語がメインになってきた本作。」
そして、この記事を書いている時点でまだ公式サイトにも掲載されていない3人目の演出家・相沢秀幸氏へ交代。本作が迷走状態であることと、何とか立て直そうと言うのは感じるが、正直、「退屈」の一言しか思い浮かばない。なぜ、そうなるのか。答えは単純だ。
退屈の原因は、神代の「過去」をきちんと見せないこと
「退屈」の原因は、折り返しをとっくに過ぎた第6話を観終えても、神代(福山雅治)の再生の物語なのに、「今」しか描いていないから。その「今」もラヴソングを作っていると言う音楽活動だけ。再生と言うからには、何から再び生まれ変わるのかを描いてくれないと「変化」が見えない。
「変化」を見せるには「過去」を描く必要がある。本作の最大の問題は、神代の「過去」をひた隠しにし続けていることだ。夏希(水野美紀)の姉で神代の元カノで、神代と一緒に音楽活動をしていた春乃(新山詩織)が、神代が音楽に挫折した原因らしいと言うだけで、それ以上は描かれない。ここが問題。
素人の娘の歌手デビューを中年男が支える話で良かった
中年男の再生物語が、素人の若い娘に音楽を教えて一緒に楽曲を作る場面で、ほぼ1時間を埋めても、違和感しかない。確かに、出演者のファンなら満足するだろう。しかし、世間で騒がれているような低視聴率で、出演者のファンが楽しいドラマを作っている場合だろうか。
その上、今回は、突然に夏希の神代への恋心を強調したり、吃音症治療はどうでも良くなったり、そもそも神代とさくら(藤原さくら)の新曲の製作過程なんて1時間も必要だろうか。
その上、一部の視聴者サービスだか空一(菅田将暉)と涼子(山口紗弥加)のベッドシーンや、夏樹と弦巻(大谷亮平)とか、外野の環境をより複雑にして、どんどん主人公が埋没しているのに、主人公中心のストーリーにするのは、明らかに逆効果。普通に素人の娘の歌手デビューを中年男が支える話で良かったと思う。
あとがき
結局、前回の感想で、神代とさくらを同時進行に描くための “接点” や “共通項” を作った方が良いと書きましたが、見事に期待ハズレでした。ただただ音楽制作をするカッコいい福山さんを撮って見せてるだけのドラマになりつつあります。それでテレビドラマとして成立するのは、もはや厳しいのでは?
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