とと姉ちゃん (第37回・5/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第7週『常子、ビジネスに挑戦する』『第37回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
昭和11年春。常子(高畑充希)は女学校最高学年の五年生となる。クラスの同級生の大半が嫁いでいく中で、家族の食いぶちを稼ぐため、少しでも給料の高い仕事を探していた。そんな折、新たな担任としてやってきた東堂チヨ(片桐はいり)に出会う。「女性とはこうあるべき」という固定観念に捕われず、自分の気持ちに正直に挑戦する大切さを教わる。一方、鞠子(相楽樹)は進学したい思いを誰にも相談できず、深いため息をつく…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
第2章も、違和感てんこ盛りでスタートか…
アバンタイトルの君子(木村多江)と滝子(大地真央)の土曜日のラストからどの位の時間経過があったのか知らないが、超常現象で吐く息が白い夏から、半年以上は経過した春ってことらしい。とにかく言う急変とも言うべき関係性の修復加減からすると、今回から明らかに第2章だ。
それにしても、常子(高畑充希)の制服も整ったのなら、母子4人で住み込みで働いてる家族の娘2人が祖母の学費援助で女学校に通い、雇い主の娘が家業を手伝うと言う違和感を払拭して、さっさと再び青柳商店に厄介になれば良いのにと思うのだが…
いくら「平塚らいてう」の雑誌に夢中だからって…
さて本編は、第1章で「家族を支えるために “とと” のようになる」と描いて来た(つもり)なのを、第2章では「女だからと境界線を引かず自由に生きる」を描く(つもり)らしい。
とにかく、たった1人の親友への配慮もせず我先にと雑誌を借り、青柳商店の前を職人たちの邪魔をしながら歩き、居候の身で後ろ手で玄関を閉め挨拶もそこそこに部屋に入って、自分の欲求が満足したら自分以外の人がつくった夕食をむさぶりつく。ここのどこに、“とと” の影響を感じれば良いのだろうか。
結局、東堂チヨ(片桐はいり)と平塚らいてうの言葉に心酔したと言うのを、コミカルに表現している(つもり)なのだろうが、私には自分勝手な娘にしか見えてこない。もちろん「とと姉ちゃん」とは無縁の。
脚本の描き方もそれの演出もだいぶズレているのは確かだが、そのままに演じてしまっている私の高畑さんへの評価も下がり気味なのは残念だ。
あとがき
個人的には、不器用にキャベツを切る常子に対して、母・君子(木村多江)が「手を切らないでよ」と注意するより、「もう少し手早くきれいに切れないの? と言うべきだと思いましたが…。なぜかいつまでも呑気な君子にイラッとさせられます。
さて、いよいよ始まった第2章。本来なら、第1章で “とと” の教えや遺志を継いで、自身の将来を考えると言う流れになるはずだったのに、第1章がグダグダだったために、ほぼ第1章の意味が無くなっているのが、本当に残念です。1週間でも早く卒業して、「暮しの手帖」の話になることを祈るばかりです。
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
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第4週『常子、編入試験に挑む』
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第5週『常子、新種を発見する』
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第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
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第7週『常子、ビジネスに挑戦する』