とと姉ちゃん (第32回・5/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第6週『常子、竹蔵の思いを知る』『第32回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
学費を援助していたのは隈井(片岡鶴太郎)ではなく、祖母・滝子(大地真央)だった。常子(高畑充希)は、次女の鞠子(相楽樹)と同級生の綾(阿部純子)に相談し、母・君子(木村多江)の気持ちを考え、秘密にしておくことにする。そんなある日、君子は隈井に学費を返そうと居酒屋に向かう。酔っ払った隈井は、酒の勢いもあって「おかみさんに返す」とつい口にしてしまう。真相を知った君子は、一人で滝子の元へ駆け込むのだが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
稚拙と言うか、薄っぺらと言うか、中身が無いと言うか…
うーん、描くことが無いのだろうか。綾(阿部純子)が唐突に縁談と殿方の話をし出して、何のネタ振りかもわからぬまま、第1話は6分も消費。これ、ホント『サザエさん』の1回3話構成と同じ、1話ずつは全く関連性が無い。
そして、第2話は、なぜ今ここで?って感じの、森田屋の卵焼きが甘いかどうかのどうでも良い話。そして第3話の主人公・隈井(片岡鶴太郎)が居酒屋に登場。これはいつもの “出来事” だけ唐突に描くパターンだ。騒動が起きて小橋家が巻き込まれて常子ら子供たちが大活躍って例のやつ。
「男に二言はねぇんだよ」の前振りで、コント風酔っ払いメイクの隈井が口を滑らして…。店主が「毎月律儀に返済して偉い」と話していたが、私の記憶が正しければ居候してまだ3か月、3回返済してるだけなんだが。「隈井さんには感謝してるんです」の君子(木村多江)の気持ちも何か薄っぺら。
いつまで君子と滝子の確執のくだりを引っ張るの?
確かに、ヒロインの祖母と母のことだから、本作に無関係とは言わない。しかし、竹蔵(西島秀俊)が亡くなったと、ちょっとだけフリがあって、その後は第3週から見飽きてるし使い古し感が半端無い、君子と滝子(大地真央)の言い合いのシーンがずっと続いている。
この祖母と母の確執のくだり、こんなに引っ張る必要があるのだろうか。娘や孫の将来を気遣うってことだろうが、肝心の娘や孫が描かれていない状態で、将来がどうこう言われても。さっさと時間経過して、出版社設立まで一気に進めた方が良いと思う。もちろん “とと” のことはきちんと決着を着けての上でだ。
あとがき
それにしてもタイトルの『とと姉ちゃん』はどうなるんでしょう。ちっとも常子の “とと” らしい言動は描かれていないのに、既に次女の鞠子(相楽樹)にとっては「とと姉ちゃん」になっていると言う不思議な世界。
きっと、君子と滝子の間を取り持つのが常子って話になるのでしょうし、それで初めて「とと姉ちゃん」らしさが表現されるんだと思います。今今さら感が半端ありませんが、早く常子の「とと姉ちゃん」らしい姿を観たいです。次回に期待します。
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【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
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第2週『常子、妹のために走る』
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第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
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第4週『常子、編入試験に挑む』
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第5週『常子、新種を発見する』
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第6週『常子、竹蔵の思いを知る』
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