とと姉ちゃん (第30回・5/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第5週『常子、新種を発見する』『第30回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
キノコ騒動の傍らで、星野(坂口健太郎)は新発見となる植物を見つける。常子(高畑充希)たちも喜び、祝賀会を企てる。しかし翌日、鞠子(相楽樹)が既に発見された記事がある古新聞を見つけてしまう。星野以外全員が知っている事実をどう伝えるべきか。両親に恩返しができると喜ぶ星野に、誰も言い出せない。そんな時、星野がこぼしてしまったお茶を拭こうと、焦った長谷川(浜野謙太)がその記事が載る古新聞を使ってしまい…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
せめて、演出にはもっと頑張って欲しい…
今日こそはと観てみたが、アバンタイトルでのあの前回のシーンから今回の話に繋がる編集の場面転換が横ワイプって、流石に手抜きを感じるし、まるで再現ドラマみたい。情景カットで良いから1カット入れたら良かったのに。まあ、星野(坂口健太郎)が帰っていくのが朝焼けにしか見えない夕景だから、期待薄かも知れないが…
星野が新聞発表を知らないのは、不自然過ぎないか?
そもそも、あれだけ「新種発見」に躍起になり常に何かノートまで持ち歩いていた星野が、新聞発表されている情報を見逃していると言う設定が不自然極まりない。従って、前回の発見するくだらはともかく、今回の話は不自然の上に無理矢理に乗せたエピソードだから、流石に素直に笑えなかった。
その上、「祝ってあげよう」とか「知らぬが仏」とか散々な言い様で。よーく考えても、常子(高畑充希)たちが真実を隠す必然性が無いから、単なる引き延ばしに見えないまま前半終了…
常子が味噌汁作りの画を、手抜きしなかったのは大正解
そして、ヒロインが家主の台所を借用して手柄をあげる、久しぶりの『まれ』的なエピソード。「まれ」との違いは、ヒロインが豆腐を切って味見までしたこと。やらないよりはやるに越したことはない程度だが、朝ドラにこう言う “積み重ね” が大切だ。
“積み重ね” がないのが、悔やまれる
ただ、惜しいのは、こう言う話に持っていきたいなら、もっと前から「ごはんをしっかり食べて元気でいることが大事」と言うのを “とと” の口癖にでもして、それこそ “積み重ね” ておくべきだった。それがないから、滝子の「常子の将来話」と同じで、唐突な「差し出がましい話」になってしまう。
今週は『常子、赤だしの味噌汁を作る』で良かったのに…
とにかく、今回の『常子、赤だしの味噌汁を作る』を上手く描か(け?)なかったのは痛い。やり方次第で『暮らしの手帖』へも繋がるエピソードになったのは間違いないと思う。
結局、終盤で君子(木村多江)が言った「おいしいものを食べると元気が出るのよ」に帰着させるには、あまりにもお粗末だし、最後にぽっと出の赤だしの味噌汁1杯で、君子と滝子(大地真央)のヒロインの祖母と母の母子関係にまで紐付きにするのは、欲張り過ぎではないだろうか?
あとがき
これの何処がヒロイン常子の、小橋家の、物語なんでしょうか。私には『森田屋の住人たちのドタバタ奮闘記』に見えています。少し前の朝ドラらしいですし、ホームドラマとしては悪くないと思います。ただ、私が期待した『とと姉ちゃん』ではありません。なので、次週に期待します。
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