とと姉ちゃん (第28回・5/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第5週『常子、新種を発見する』『第28回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
富江(川栄李奈)と自分との距離が縮まったように、君子(木村多江)と滝子(大地真央)の仲も修復できないかと悩む常子(高畑充希)。とある時、以前に出会った植物を研究する帝大生・星野武蔵(坂口健太郎)と再会する。研究に夢中でロクに食べていない星野は、常子を抱きしめるように倒れてしまう。介抱しようと森田屋に連れてくる常子だが、深川をうろつく星野に押し売りや泥棒などの怪しいうわさが立っていて警戒されてしまう
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
『サザエさん』は30分で3本立て。その上に面白い…
今回もまた同じ。唐突に無関係な登場人物が騒動のきっかけを作り、小橋家の4人が騒動とは全く無関係の “出来事” を描いて終了。その繰り返しばかり。
今週の前半もこのバターンだった。唐突に富江(川栄李奈)が騒動のきっかけを作り、騒動とは無関係な 「滝子(大地真央)から常子(高畑充希)子が将来を考えさせられる」と言う “出来事” を描いて尻切れのまま終了。
そして今回は、帝大生の星野武蔵(坂口健太郎)が騒動のきっかけを作り、小橋家は住み込みの居候状態なのに我が物顔で森田屋を好き勝手に利用して、挙句の果てに木曜日の今日にやっとサブタイトルの「新種」が登場。
わざわざ書く必要もないが、週の前半と後半で全く関係ない話。これではまるで3本立てのアニメ『サザエさん』と同じ。あちらは30分で3本、こたらは15分×6日で2本立てだからサービスが悪いったらありゃしない。受信料分のサービスはして頂きたいものだ。
おかし過ぎるのも甚だしいよ。森田屋の騒ぎようが…
星野の見た目からして如何にも優しそうな面立ちの好青年で、誰もが学生とわかるのに、一体どう言う理屈で押し売りと間違えるのか全く理解不能。
もしも、本物の押し売りだったとしても、あんなに大騒ぎするのは流石に過剰演出ではないか?ここまで不自然な脚本、それに安易に乗っかってるだけの演出。創造や工夫と言う言葉は無いのかと言いたくもなる。だって、未だに私の期待は大きいのだから…
この視聴者おいてけぼり状態。『まれ』を思い出す…
演出は、文字情報しかない脚本の行間までもきちんと具体化し映像化して、登場人物たちに息を吹き込みつつ動く場所を提供しなくてはならない。
そんな普通の事をきちんとやれば良いのに、男が突如抱きついたり、「月が綺麗ですね」の押し付けがましいくだりなど、煽ったり思わせ振りな脚本と演出ばかりなのはホント残念。この視聴者おいてけぼりの流れは、残念ながら『まれ』と酷似している。失敗例の総括は活かされないのか?
あとがき
やっと「こどもの日」の婚礼が終わって、楽しみに観始めた第28回。なのに…サプライズだけの気をてらった薄味エピソードを並べても、総集編ではオール削除が必至なお粗末な完成品しか今は頭に浮かびません。
早く身の程知らずな母子の話から、「暮らしの手帖」のくだりに進んで、軌道修正を視聴者に提示した方が良いと思います。また、間に合いますから。
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