とと姉ちゃん (第21回・4/27) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第4週『常子、編入試験に挑む』『第21回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
弁当を間違えて配達してしまった常子(高畑充希)たち。「味」と「信用」を守るため、常子や鞠子(相楽樹)、君子(木村多江)たちは一軒一軒謝罪して回る。途中、長谷川(浜野謙太)から慰めに言われた一言から、高い弁当を配った客にも謝り始める常子。「別に来なくても」と不思議がる客たち。だが、まつ(秋野暢子)は、その心意気を褒める。そして祖母・滝子(大地真央)は、ますます常子を跡継ぎにしたいと思いを強くする…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
事前に「松」と「竹」の違いを描いてさえいたら…
弁当の誤配で一騒動 “出来事” を描くつもりなら、前回の弁当作りの作業中にもっと意図的に「松」と「竹」の違いを見せていたら、すんなり話が進んだろうに、唐突に “出来事” だけ描いて、その上あっさり真犯人が名乗り出ちゃうから森田屋が創業80年の老舗仕出弁当店なのかって、根本的な設定がぐらついちゃう。
常子たちの謝罪を描くなら、もっと丁寧な下準備を…
でもって、今度は、弁当を誤配した常子(高畑充希)たちが謝罪すると言う “出来事” へ話は移動。重さが違うなんて知らされていないのに、まだ数回しか配達を軽軽してないのに、謝る姿を描くために、誤配させただけ、強引なエピソードの繋げ方が頂けないのだ。
本作初、常子が「とと姉ちゃん」になったエピソード
お菓子のシベリアが登場したシーン。いつもの常子なら “とと” らしくなく「どうしたもんじゃろのう」と言って騒ぎ立てるところなのに、今回は真犯人が別にいると言う安心感もあってか、実に落ち着いた “とと” らしい対応をした。こう言う演出による演技で常子を “とと” に見えるように描くのが大事。
謝罪から帰ってきたシーンで、藪から棒に叱る宗吉(ピエール瀧)と、滝子(大地真央)と同じ本物を見抜く目を持つまつ(秋野暢子)の存在も良い感じ。もしかしたら、本作初の常子が「とと姉ちゃん」になったエピソードだったかもしれない。そして、「どうしたもんじゃろのう」を使わなかったのも大英断だ。
あとがき
やっと高畑充希さんらしい芝居を見ることが出来ました。こんな感じで、映像で “とと” らしい言動を積み重ねていくのが正攻法だと思います。プロの脚本家に言うことでは無いですが、描きたい結果のための登場人物や出来事の下準備は丁寧過ぎる程にやって欲しいです。そうすれば、今回のようにちゃんと「とと姉ちゃん」が見えてくるんです。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
とと姉ちゃん part1―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)
NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/8378/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/437247821.html でも受付けております。
【これまでの感想】
[読書] 「暮しの手帖」とわたし (大橋 鎭子/著・花森 安治/イラスト・暮しの手帖社) 感想 ※平成28年度前期 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ,大橋鎭子の自伝
第1週『常子、父と約束する』
1 2 3 4 5 6
第2週『常子、妹のために走る』
7 8 9 10 11 12
第3週『常子、はじめて祖母と対面す』
13 14 15 16 17 18
第4週『常子、編入試験に挑む』
19 20