重版出来! (第3話・2016/4/26) 感想

TBS系・火曜ドラマ『重版出来!』(公式)
第3話『天才VSド新人編集!先生の信頼を守りたい』の感想。
なお、原作:松田奈緒子「重版出来!」は未読。
心(黒木華)は「週刊バイブス」で一、二を争う人気漫画「ツノひめさま」の作者・高畑(滝藤賢一)の担当を任される。元々この作品のファンだったこともあり、張り切る心だが、作品の扉や最後のページに入れる‘アオリ’の文章をうまく作れず、五百旗頭(オダギリジョー)から何度もボツを食らう。一方、心の先輩・壬生(荒川良々)は、人気アンケート最下位で打ち切りが決まった担当の漫画家・成田(要潤)のフォローに回る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
出版業界の裏側描くお仕事ヒューマン “群像劇” へ
前回の感想で、「少、群像劇風になりつつあるのは気になりますが、群像劇として観ても、良く出来てるから良いかな」と書いたが、主人公の紹介が完全に終わったこの第3話で「出版業界の裏側描くお仕事ヒューマン群像劇」になった。もちろん、決して悪いことでは無い。
群像劇となったことで、あの強烈な脇役俳優たちに魂が入り、彼らが演じる登場人物も自然と生き生きと動き出した。当然、個性派&演技派のゲスト俳優が演じる漫画家たちにも息が吹き込まれたって感じ。第3話で既に「お仕事ヒューマン群像劇」の方向性をきちんと提示してきたのは驚きだ。
心と壬生の話が、二人三脚のように進む緻密な構成
さて、物語は2本立て風になり、これまでの心(黒木華)中心のストーリー構成でなくなり、新米の心と心の先輩・壬生(荒川良々)がどう漫画化にやる気を起こさせて面白い漫画を書いて貰うかの競い合い。
それも、ただ単純に交互に並行して描くのではなく、2人の言動が一進一退しながら、お互いを支え合い、二人三脚のようにクライマックスに向かって行く、かなり緻密な展開だ。心と壬生を描きながら、漫画家・高畑(滝藤賢一)と成田(要潤)を含めた4人の熱~い “漫画愛” まで盛り込まれて、具だくさんの群像劇になった。
観るだけで元気が貰えて、後味が良いドラマだ
とにかく良く出来ている。熱血先生と切磋琢磨するスポーツ部員たちが勝利だけを目指して頑張る姿を描く昭和の頃のスポ根学園ドラマみたいな。そうなると、一番難しいのが心をどの程度他のキャラより前に出すか。今回は、心の比較対象である壬生の出番が少なめだったが、賑やかさでカヴァーした。
次回からも、上手いバランスで心の成長物語を描きつつ、進んで欲しい。それにしても、ストーリーもキャラクターもふらつくことなく、無駄なエピソードもなく、描くべきことだけを描いて、エンディングのユニコーンの主題歌へ繋ぐ。観るだけで元気が貰えて、後味が良いドラマ。今期一番かも。
あとがき
放送中の某朝ドラとは異なり、きちんと個性的で魅力的な登場人物たちが動いて、それぞれの “出来事” が描かれ、その “出来事” が次々と連鎖して図太いストーリーになっています。余程の念密なキャラ設定をした結果の勝利だと思います。このまま突き進んで欲しいです。
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