ラヴソング (第3話・2016/4/25) 感想

フジテレビ系・月9『ラヴソング』(公式)
第3話『あなたを想って歌います!』の感想。
神代(福山雅治)はさくら(藤原さくら)を連れて笹(宇崎竜童)の店「S」へ行き、ライブの練習をする。初めて舞台に立つさくらは緊張から歌うのをためらう。だが、いったん外に出た神代が店に戻ると、さくらは熱唱していた。神代はそんな彼女に見入る。一方、真美(夏帆)は、さくらが神代と楽しそうに歩いているのを偶然見掛ける。真美にからかわれたさくらは、神代への思いを否定できず、ライブのために会っているとごまかす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
さくらの身の上話を、さらりと序盤で描いたのは大正解
演出は、これまでと同じ西谷弘氏。さて、余程のオチがある他は、登場人物、特に主要な登場人物の過去(設定)なんて物語の早々に描いた方が、いろいろスッキリして物語や登場人物に感情移入出来ると思っている。
そして、今回は、さくら(藤原さくら)の身の上話を広島カープを交えて少しコミカルに描いて来た。神代(福山雅治)とのタバコのやり取りなんかも加えて、さらりとそれもドラマの序盤で。この序盤で済ませたのはとても良い。早いに越したことは無いのだから。
さくら目線の編集、「吃音症」を抑え目の脚本が巧い
前回の感想で、「思い切って、さくらを主人公に軌道修正もアリ?」と書いた。私が観た限りでは、確実にその方向に舵を切っているように思えた。物語全体が、さくら目線で描かれていたし、出番の尺も明らかに神代よりもさくらやさくらの関係者の方が多かった。これは脚本よりも編集に於ける演出効果だと思う。
一方、脚本的効果としては、さくら自身の「吃音症」についての描写が極端に減った。少しずつ治療が上手く行っていると言う解釈で良いと思うが、ドラマとして映像として “そこ” にあまり拘る意味が無いから、さくらの吃る喋りを少し入れる位が作品の世界観を損ねないはず。この辺のさじ加減は脚本は上手いと思う。
“観客のヤジ” でリアルさ倍増の圧巻のライヴシーン
まあ、小難しいことを書いたが、今回の見所であり見応えがあったのが、あのライヴシーン。福山雅治さんのギターと藤原さくらさんのヴォーカルが無ければ成立しないシーン。また、観客のチラッとインサートされる空(菅田将暉)や真美(夏帆)や夏希(水野美紀)の無言の演技もお見事。
また、今回のライヴシーンをリアルに見せたのが、アンコール前のさくらのMC中に入った「もう良いから歌えよ」と言う “観客のヤジ” だ。この一言で一気にライヴの緊張感や緊迫感が生まれ、その後の神代のギターに合わせたMCで、このステージが “治療” であることを上手く描いた。なかなか感動的なシーンだった。
あとがき
宇崎竜童さんがギターをつま弾くのが聴けたり、由紀さおりさんやりりィさんが出演したりとさり気なく大物ミュージシャンが出演しているのも見所ですね。
ドラマとしては、神代の過去がまだ隠されたままなのが気になります。まあ、そこを明らかにしたら軌道修正は難しいので、このままさくらメインで行くなら、今回のようにさらりと描いても良いと思います。多分、多くの視聴者はさくらの未来を見たいと思っているのでしょうから。
フォークデュオ「ゆず」のメジャーデビュー前、東京の新宿ミロードモザイク通りにあるイベントスペースで、ゆずのライヴがありました。ゆずの2人を古くから知る仕事仲間の紹介で、その時のPAの仕事をしたのですが、観客もまばらな中で懸命に歌を届けようとしていたゆずに感動したのを思い出しました。とても丁寧な対応の彼らは今でも忘れません。オジサンの思い出話でした。
さて、本作ですが、第3話で良い感じに軌道修正して来てると思います。今回のラストで神代がさくらを少し突き放し、グリスターミュージックと言う音楽会社がさくらに目をつけた。次回から第2章。ここからがつくり手の腕の見せ所ですね。次回も期待します。
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