とと姉ちゃん (第19回・4/25) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第4週『常子、編入試験に挑む』『第19回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
君子(木村多江)と滝子(大地真央)との対立により、急きょ、仕出し屋「森田屋」に居候することになった常子(高畑充希)たち。そこで出会ったのは、女将・森田まつ(秋野暢子)、大将の宗吉(ピエール瀧)、妻・照代(平岩紙)、娘・富江(川栄李奈)と板前の長谷川(浜野謙太)という個性的な面々。常子と鞠子(相楽樹)は慣れない弁当作りや配達の仕事に励みながら、編入試験に向けて勉強を始める。一方君子は浮かない様子で…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
月曜日から、画面が狭苦しくて、騒々しいのだが…
第3週は、2人目の演出家・岡田健氏で代表作等は未見。熊本地震の関連情報のために画面がL字フレームになっているせいもあって、カメラの画角が上下左右に詰まって見え、狭苦しい印象だ。回想で挿入された滝子(大地真央)のシーンはアップなのに狭苦しく無い。と思ったら母子はドン引きの画。なんかなあ…
学費援助の申し出と言う “出来事” だけを描いた
前回の感想で、「物語が薄っぺらなのは “出来事” しか描いてないから」と「ヒロインの勉強する姿が、あった方がいい」と2点を指摘した。そして月曜日。どうやら「勉強」と言う “出来事” は描かれそうだが…
問題はまた何の経過も縁も描かれぬまま、引っ越しの晩に隈井(片岡鶴太郎)から常子(高畑充希)らへの学費援助するとの申し出と言う “出来事” だけを描いたこと。このお陰で、確実に「ヒロイン努力せずのご都合主義」にまた大きく1歩を踏み出してしまった。
それに前回の感想をなぞれば、今回の “出来事” の流れはこうなると予想できる。まず、唐突に常子らは仕出し屋「森田屋」にいるのに材木屋「青柳商店」の隈井からの援助の申し出。常子らは勉強しながら弁当屋の手伝いで弁当を「青柳商店」へ届けて「何か」あって再び滝子に褒められ、何となく編入試験合格するだけ。
まあ、これが水曜か木曜まで描いて、週の後半の “出来事” は入学後の一騒動に常子が巻き込まれるだけだと思う。いずれにせよ、常子の運命が大きく変わるようなことは起こらない気がする…
なぜ人物を、物事の過程を丁寧に描かないのか?
そして、隈井はなぜか気前のいい人と言う印象になり、君子(木村多江)が自分勝手だけど運が良い人、常子は母にくっついておこぼれを貰ってるだけの人、と言うキャラ設定しか見えなくなってしまった。
いつになったら、とと姉ちゃんになるための紆余曲折が描かれたり、日本の家庭を変えたとまで言われる月刊誌を発刊する物語になるんだろう。ホント、心配しか思い付かない月曜日だった。
あとがき
今週の滑り出しも、相変わらず内容がありません。“出来事” が単純に描かれただけ。あとは、江戸っ子だからと言う謝った理由で、朝から騒々しい一家の食事風景を見せられただけ。本当にこのまま進むんでしょうか。とにかく、大橋鎭子さんと「暮しの手帖」の素晴らしい実話が描かるのを見守るしかありません。
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