[読書] LGBTの子どもに寄り添うための本: カミングアウトから始まる日常に向き合うQ&A (ダニエル オウェンズ=リード/著, クリスティン ルッソ/著, 金成 希/翻訳・白桃書房) 感想

LGBTの子どもに寄り添うための本: カミングアウトから始まる日常に向き合うQ&A
【おススメ度】★★★★

私の評価基準(書籍用)


“LGBT の我が子への接し方” が、41の一問一答形式で

我が家には子どももいないし、身近に LGBT の人がたくさんいるわけではないが、最近の知り合いや職場には LGBT をカミングアウトしている人が増え、遅ればせながらこの類の本を読んで認識を新たにしている私。そこで、今回は思い切って、我が子からカミングアウトされる親の側を勉強しようと手にしたのがこの本。

本書は、同性愛を親にカミングアウトし、2010年に LGBT の子どもたちを支援するサイト「Everyone Is Gay(公式)」を立ち上げたダニエルズとクリスティンによる、我が子が LGBT である親たちへの “子供たちへの接し方” を、41の一問一答形式のガイドブック。

対話形式と手紙風の文体で、翻訳書でも読み易い

まず、日本語でも難解な専門用語が多い LGBT 関連の翻訳書でありながら、一問一答の対話形式であることと、著者らからの手紙風の文体であるために、意外と読み易い。

また、まだ正式な日本語が定まっていない LBGTQ に関する用語、中でも、本書で主に扱われる子どもたちのセクシャル・アイデンティティーについては、「ゲイ」に統一されている点も工夫されており、専門知識が乏しい親や教育関係者でも、とにかく読み進めていけば、一定の理解は出来る。

更に、巻末の「用語解説」や LBGTQ に関する各種団体やその URL も掲載されており、入門書として実用書として幅広い人にお勧め。

また、「LBGTQ に関する用語」について基礎知識の無い方は、私が説明できる立場でないが、以前の記事[読書] LGBTってなんだろう? -からだの性・こころの性・好きになる性- (薬師 実芳,古堂 達也,小川 奈津己,笹原 千奈未/著・合同出版) 感想に、初歩の初歩を書いたので、参考になれば。

これから親になるすべての人へお勧めの1冊

具体的な内容は、単なる Q&A 集でなく、著者らが実際に自分が親に LGBT であることをカミングアウトした時のそこまでに至る気持ちや、カミングアウトした後の親との関係の変化について、切実で身につまされるような現実やユーモアのある心温まるエピソードが添えらえている。

従って、読み物としても面白いし、すべてがキラキラと輝く現実の出来事であることが嬉しくなる。同性愛のカミングアウトに悩む親だけでなく、LGBT に悩み中の子どもたちも本書を読んだら親御さんの気持ちを理解する手助けになるかもしれないし、これから親になるすべての人が読んだら良いと思う。

あとがき

かなり親子の内面的な部分を掘り下げた描写があるので、多少は難しく感じる部分があるので、星★4つにしました。LGBT の当事者や関係者でなくても、本書を読むと、今カミングアウトして生活している人たちへの理解が深まるのは間違いありません。特に、これから親になる人(若者も含む)は読んだら良いと思います。

また、出版社が開設した本書の専用の特設サイトがあります。詳細な目次や立ち読みへのリンク、著者・訳者紹介などあって、事前に訪問するのも良いと思います。
  『LGBTの子どもに寄り添うための本』特設サイト
   http://topic.hakutou.co.jp/lgbtchildren/


     

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
LGBTってなんだろう?--からだの性・こころの性・好きになる性
にじ色の本棚 ―LGBTブックガイド―
同性愛は「病気」なの? 僕たちを振り分けた世界の「同性愛診断法」クロニクル (星海社新書)
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