[読書] 凄い!ジオラマ 超リアルなミニチュア情景の世界 (情景師アラーキー(荒木智)/著・アスペクト) 感想

『タモリ倶楽部』等でも紹介されたジオラマ作者の本
本書は、テレビ番組『タモリ倶楽部』や『マツコ&有吉の怒り新党』でも紹介された超リアルミニチュアのジオラマ作者「情景師アラーキー」こと荒木智さんが、忙しい本業(大手企業の社員)の傍らでコツコツと作り上げてきた “情景” のご本人撮影の美しい写真を中心に、作品に込めた思いや創作テクニックを綴った本。
映画の1カットを撮るのと同じような過程で創られる
映画のワンシーンの再現でなく、「撮影セット」のほうに興味が湧き始め、そちらをジオラマで再現したくなるのです。子供の頃は将来の夢が「特撮監督」だった私の血が騒ぐのでしょう。(P.13)
著者の作品づくりの過程がとても興味深い。脚本家が物語の背景を考え登場人物を作り、映画監督や美術スタッフを中心に脚本の文字をどう目に見える形にし、カメラマンがその状況をどうテーマに沿って切り取るのか、正に映画の1カットを撮るのと同じような過程を経ているのだ。
作り込まれた世界観の奥深さに驚かされる
掲載されている15作品の “情景(心に、ある感じを起こさせる光景や場面)” のストーリーが詳しく書かれており、写真と合わせてとても作り込まれた世界観の奥深さに驚かされる。また、素材選択や製造過程の紹介なども感心するばかり。とにかく著者の指先と一緒に写る超リアルなミニチュア情景の世界を楽しんで欲しい。
あとがき
ミニチュアと言う範疇を超えて、創作物をどうライティングしてどうアングル決めすると実物に見えるのかと言う写真撮影テクニックを学ぶのにも良いと思います。専門用語も殆ど登場せず読み易いです。減点理由は写真が小さいこと。次回作はもう少し大きな版の書籍で出版して欲しいとの願いを込めて…
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ランドスケープ・クリエイション
昭和幻風景―山本高樹ジオラマ作品集
田中智のミニチュアコレクション (Handmade Series)
よくわかるジオラマ趣味 (NEKO MOOK)
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