重版出来! (第1話 初回15分拡大・2016/4/12) 感想

TBS系・火曜ドラマ『重版出来!』(公式)
第1話/初回15分拡大『夢を描いて感動を売れ!涙と勇気がわきだす新人編集者奮闘記!』の感想。
なお、原作:松田奈緒子「重版出来!」は未読。
心(黒木華)は柔道の元日本代表候補。選手時代、漫画に助けられた経験を持つ心はけがで引退後、もう一度熱くなれる場所を求めて大手出版社「興都館」の入社試験に挑戦。無事採用が決定し、編集長・和田(松重豊)率いる週刊コミック誌「バイブス」編集部に配属される。心はまず、副編集長・五百旗頭(オダギリジョー)の元で編集者としての基礎を学ぶ。そして、バイブスの看板漫画家・三蔵山(小日向文世)らと顔を合わせる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本/野木亜紀子×演出/土井裕泰なら、ハズレ無し
脚本は、ドラマ『掟上今日子の備忘録』や映画『俺物語!!(2015)』等の野木亜紀子氏。演出は3人体制で今回は、ドラマ『コウノドリ』や映画『ビリギャル(2015)』等の土井裕泰氏。この2人だけでも、私の好きな作風間違いなしの安定感ある布陣だ。
『マツコ…』と直結させたTBSの本作の意気込み
しかし、第1話の放送で一番驚いたのは、21時から放送の『マツコの知らない世界』を22時ギリギリまで放送して、CMを挟まず本作に直結させたこと。正直、「マツコ、何時に終わるの?」とハラハラして観ていた。それも、ホワイトアウトした画面にデカデカと番組タイトルを映し出すと言う潔さで。
奇襲攻撃的な演出、と言うより編成や企画だが、確実に『マツコの知らない世界』の視聴率を引きずることが出来るから、視聴率的にオイシイことは間違いない。意味不明な時間延長や、59分から00分までの直前番宣よりもずっと印象が良い。TBSの本作への意気込みを感じた、まさに「ツカミはOK」の出だしだった。
現代劇の黒木華さんが、新鮮で良かった
さて、物語へ入ろう。話題の朝ドラ俳優を目玉にした類似作品は多いが、主演の黒木華さんが私にとっては運良く『花子とアン』の安東かよ役と『天皇の料理番』の高浜俊子役しかないため、今作の平成現代劇は新鮮の一言。それだけでもドラマの印象がだいぶ良い。
無理にヒロインを持ち上げていないのも好感度高し
また、脇役も豪華な個性派俳優を揃えているのも、TBSの本作への本気度が伺えた。そして、何より良かったのは、必要以上にヒロインの心(黒木華)を持ち上げた内容で無かったこと。適度に失敗し、適度に周囲のバックアップを受け、適度に自分で成長していく感じが良かった。
明るい映像が、心のひたむきな前向きさにピッタリ
また、演出も劇画チックな映像処理を入れながら、カメラワークや編集も丁寧だし、バイブス関係者たちの衣装もカラフルで、全体的にスポ根新人編集者の明るさを象徴するような画面内の光の明るさや奥行き感のあるセットが、狭苦しい感じを排除しており、心のひたむきな前向きさを上手く表現していると思う。
あとがき
普通に面白かったです。不安な要素もかなり無かったです。前期の『ダメな私に恋してください』のように安心して楽しめそうな感じ。主人公埋没の群像劇にも主人公突っ走りにもなりそうにない、普通に楽しめる作品になりそうです。そして何より、ヒロインが元気でスポ根タイプなのに、ちっともウザくないのがホント良かったです。
それにしても今年になって火曜22時の『火曜ドラマ』枠が安定して来ましたね。こうやって、大ヒットでなくても駄作を連発しないことが重要だと思います。
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