ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは出来れば本家blogへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

金曜プレミアム 松本清張スペシャル「かげろう絵図」 (2016/4/8) 感想

金曜プレミアム 松本清張スペシャル「かげろう絵図」

フジテレビ系・金曜プレミアム 松本清張スペシャル『かげろう絵図』公式
『大奥に暗躍する巨悪に立ち向かう女の密命は大奥粛正!愛する男のために命をかける!』の感想。
なお、原作:松本清張『かげろう絵図』(文春文庫)は未読。過去の映像作品も未見。


江戸時代後期、江戸城“大奥"の支配をもくろむ巨悪の腐敗に迫るため、毒々しくも華やかな大奥に身ひとつで潜入することとなったヒロイン、縫(ぬい)。お墨付きを巡る抗争、策略に満ちたし烈な争い。点と点がつながったその時、明かされる真実…。果たしてお世継ぎはどうなるのか!?
養父を突然の死で失った縫(米倉涼子)。思いを寄せる従兄弟の島田新之助(山本耕史)は刀を捨て医学を学ぶという。後見人である脇坂安薫(竹中直人)に見送られ、2人は別々の道を歩むことに。
5年後、十一代将軍・徳川家斉(津川雅彦)は晩年もなお実権を握っていた。側室・お美代の方(中村優子)の後ろ盾である中野石翁(國村隼)は次の将軍を定めるお墨付きを家斉に書かせるべく策を弄していた。
一方、お登美と名乗って大奥へ潜入していた縫はお美代の方に気に入られ昇進。やがて縫は感応寺の僧侶たちと佐島(高畑淳子)ら中臈たちの密通を突き止める。縫が危険を顧みずに潜入捜査を引き受けたのは新之助のため。政権が正され、また侍として表舞台に出て欲しい…。現在の新之助は闇医者となって富本節の師匠・豊春(夏川結衣)という女性の元に身を寄せていた。
ある日、家斉が倒れ、それを利用した中野石翁はお墨付きを手に入れる。そこには次期将軍は前田犬千代と記されていた。後継者争いはこれで決着がついてしまうのか!?縫、新之助、豊春、3人の恋の行方は…?
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

亡き父らと愛する男のため大奥スパイになる話が…

原作は未読。脚本は、映画『今日、恋をはじめます (2012) 』や映画『クローバー(2014)』等の浅野妙子氏。演出は、『極悪がんぼ(2014)』や『信長協奏曲(2014)』等の林徹氏。「大奥」モノは苦手なのだが、松本清張作の時代劇小説とは珍しいと思い観てみた。

番宣では、米倉涼子さん演じる縫(実父と養父を失い、登美と名乗り大奥に奉公)が主人公で、権力を握る大御所・徳川家斉(津川雅彦)の晩年、江戸城 “大奥” の支配を目論む巨悪の腐敗に迫るため現代で言うスパイとなって潜入する話として進んで行くが…

ほぼ全編、イケメン剣士のアクション時代劇

実際は、縫の従兄弟で、富本節の師匠である豊春(夏川結衣)の家に厄介になっている、頭脳と身体能力が卓越した元武士で今は闇医者のイケメン剣士・島田新之助(山本耕史)がほぼ出ずっぱりで活躍する大奥時代劇の皮を被ったアクション満載のサスペンスドラマ。いくらなんでも縫(=登美)の出番が少な過ぎやしないか。

時代劇をきちんと演じられる若手俳優を求む

さて、久し振りにテレビ時代劇も良いものだ、と言いたいところだが、やはりあのきれい過ぎる画質にカツラは似合わないし、映像の奥行き感の無さにはがっかり。ただ、一部のお笑い芸人以外の配役、特に男性陣は大御所から個性派まで揃えて演技も殺陣も見応えがあった。

一方の女性陣は、米倉涼子さんが雑用女中と言うことで、ここに年齢を合わせた感じで、大奥側が若干年齢が高く華やかさが若干削がれたのが残念。やはり、時代劇は日本のお家芸。大人の事情も解からなくもないが、時代劇製作のゴーサインが出たなら、もう少し配役に凝っても良かったと思う。

あとがき

時代劇にしては、ちょっと捻りの利いたトリックやアクションシーン(殺陣とは言い辛い場面があったので)も多めで、豪華なエンターテインメント・サスペンスになっていたと思います。

ただ、縫(=登美)の位置付けが今一つで、結果的にイケメン剣士・島田新之助が活躍する時代劇で終わったのには、少々拍子抜けしました。番宣映像が良かったのに、勿体ないなあ。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


   

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
かげろう絵図〈上〉 (文春文庫)
かげろう絵図〈下〉 (文春文庫)
かげろう絵図 [DVD] 市川雷蔵 (出演), 山本富士子 (出演), 衣笠貞之助 (監督)


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/8303/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
   http://dmesen.seesaa.net/article/436444122.html でも受付けております。


【2016年のスペシャルドラマの感想】
松本清張特別企画「喪失の儀礼」 (2016/3/30) 感想
松本清張二夜連続ドラマスペシャル第二夜「黒い樹海」 (2016/3/13) 感想
松本清張二夜連続ドラマスペシャル第一夜「地方紙を買う女 ~作家・杉本隆治の推理」 (2016/3/12) 感想
金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画「天才バカボン ~家族の絆」 (2016/3/11) 感想
女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘 (2016/1/4) 感想 ※ネタバレあります
新春ドラマスペシャル「坊っちゃん」 (2016/1/3) 感想
NHK新春スペシャルドラマ「富士ファミリー」 (2016/1/2) 感想
孤独のグルメお正月スペシャル~真冬の北海道・旭川出張編 (2016/1/1) 感想

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

松本清張スペシャル かげろう絵図(4.8)

松本清張原作だそうですが、原作未読。 大奥シリーズの浅野妙子脚本。 徳川家斉(津川雅彦)が大御所として実権を握っていた時代、 父を切腹に追い込まれ、復讐を誓った縫(米倉涼子)、 世直しを考える島田新之助(山本耕史)らが 次期将軍職を自分の血筋にと目論む中野石翁(國村隼)一派の 陰謀を打ち砕こうとするという内容。 先日の沢尻エリカ主演『大奥』と同じく家斉の時代でしたが、 こちらの方が面白かった...

金曜プレミアム 松本清張スペシャル『かげろう絵図』

米倉涼子が松本清張の時代劇に挑戦、への興味から観てみました。 内幕が、ドロドロしてる分、映像がとにかく華やかでキレイ。 珍しく、竹中直人がホワイトです。 個人的には、十一代将軍・徳川家斉(津川雅彦)と中野石翁(國村隼)、最近、アクのあるクセモノ役なら、この人の、木下ほうかが、印象に残ったかな? あと、佐島(高畑淳子)の迫力と、島田新之助(山本耕史)の正しい男前ぶりも時...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: