「あさが来た」平均視聴率、朝ドラとしては今世紀最高、と言う新聞記事への感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)の最終週『柔らかい心』『第156回/最終回』が、去る4/2に放送終了した。
「あさが来た」平均視聴率、朝ドラとしては今世紀最高
4/2に最終回を終えた連続テレビ小説『あさが来た』が、関東地区で2001年以降の平均視聴率23.5%で最高になったそうだ。
「あさが来た」平均視聴率、朝ドラとしては今世紀最高
2日に最終回を迎えたNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の放送期間中の平均視聴率は関東地区で23・5%だった。2002年の「さくら」の23・3%を超え、連続テレビ小説としては今世紀最高の視聴率を記録した。関西地区は21・4%、名古屋地区は22・3%、北部九州地区は16・1%だった。ビデオリサーチが4日、発表した。
前作の「まれ」は19・4%、昨年の「マッサン」は21・1%だった。また、最終回は関東地区で27・0%、関西地区で23・4%、名古屋地区で23・3%、北部九州地区で19・4%だった。
http://www.asahi.com/articles/ASJ443DB0J44UCVL002.html
この3年間でも、異質な大人気だったのが分かる
因みに、私が若い頃に最後に観た朝ドラが『なっちゃんの写真館(1980前)』で『あまちゃん(2013前)』で再び観始めるまでの23年間のことは良く分からないから偉そうには言えないのだが、この3年間の平均視聴率を上位から書き出してみても、『あさが来た』が飛び抜けてはいないものの、かなりの大人気なのは見て取れる。
『あさが来た(2015後)』23.5%
『花子とアン(2014前)』22.6%
『ごちそうさん(2013後)』22.4%
『マッサン(2014後)』21.1%
『あまちゃん(2013前)』20.6%
『まれ(2015前)』19.4%
当たる朝ドラの共通点:その1「W主人公仕様」
こうして並べてみると、上位4つは “W主人公仕様”だ。『あさが来た』はあさとはつの姉妹、『花子とアン』は花子と蓮さま、『ごちそうさん』はめ以子と悠太郎夫婦で杏さんと東出昌大さんは結婚までしちゃってる。そして、『マッサン』は政春とエリー夫婦って感じ。
当たる朝ドラの共通点:その2「脇のキーマンが大人気」
また、脇役で且つキーマンが世間で話題になる点も共通してる。『あさが来た』は五代さま(ディーン・フジオカ)、『花子とアン』は朝市(窪田正孝)、『ごちそうさん』は “イケズ” こと和枝(キムラ緑子)、『マッサン』は “大将” こと鴨居欣次郎(堤真一)など。
特に『あさが来た』の場合は、脇役の登場人物たちが実に個性的で魅力的な設定の上に、演者の俳優さんとの相性がピッタリ。だから、どの脇役でも書けば面白く話が広がっちゃう。結果的に、良くも悪くも画面に登場する全員のエピソードが観たくなるし、事実脚本もそうなった。
因みに『とと姉ちゃん』は唐沢寿明さんが演じる編集長・花山伊佐次役に間違いなくキーマンだし、及川光博さん、伊藤淳史さんと話題になる脇役俳優も揃って準備万端って感じ。
当たる朝ドラの共通点:その3「舞台が2つ以上の土地」
更に、半年間での舞台が2つ以上の土地に分かれて描かれるのも共通点。『あさが来た』は京都/大阪/福岡、『花子とアン』は山梨/東京、『ごちそうさん』は東京/大阪、『マッサン』はスコットランド/広島/大阪/北海道と。これは『あまちゃん』が岩手/東京、『まれ』は石川/神奈川にも共通する。
この、舞台が複数に跨ると言うのは悪くないと思う。ただ、敢えて書くと、半年間の物語がダイナミックになったり飽きさせない工夫にもなるのだが、一方で余計な登場人物を増やす原因になると言う諸刃の剣でもある。因みに『とと姉ちゃん』は静岡と東京が舞台になる。
あとがき
なんか、とりとめのない記事になってしまいました。まあ、視聴率についてはNHKの作戦勝ちなのは間違いないですね。つくり手目線での自信作と、視聴者目線でのヒット作と、映像作品としての良作は違うと思うんです。もちろん、その3つが1つの作品に込められれば最強なんだと思います。そんな連ドラに今期出会えるのを期待します。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
1 2 3 4 5 6
第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
103 104 105 106 107 108
第19週『みかんの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『今、話したい事』
115 116 117 118 119 120
第21週『夢見る人』
121 122 123 124 125 126
第22週『自慢の娘』
127 128 129 130 131 132
第23週『大番頭のてのひら』
133 134 135 136 137 138
第24週『おばあちゃんの大仕事』
139 140 141 142 143 144
第25週『誇り高き人生』
145 146 147 148 149 150
最終週『柔らかい心』
151 152 153 154 155 156(最終回)