あさが来た (第154回・3/31) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
最終週『柔らかい心』『第154回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
※ 本作は 3/5 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日、ベタボメ感想だけではないので、ご理解を。
ある日、新次郎(玉木宏)が、久しぶりに三味線を弾く。すると、しみじみと聞きほれるあさ(波瑠)や千代(小芝風花)。そして、加野屋に雁助(山内圭哉)がやってくる。新次郎や亀助(三宅弘城)と懐かしい話で盛り上がっていると…。雁助は、うめ(友近)に、ある思いを話す。すると、うめは…。さらに加野屋に大隈綾子(松坂慶子)と成澤泉(瀬戸康史)がやってくる。女子大学校が軌道に乗った話を聞いたあさは…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
夕日の強い日差しがとても意味深な1カット目
本作お馴染の夕日が射し込むシーンで始まった第154回。今回の夕日は部屋の奥まで差し込む影の長いタイプ。それも、本作でも西谷演出でも(多分)珍しく、影の首がフレームアウトして、首が切れていた。もちろん、“死” を暗示した意図的な照明演出だろうが、1カット目だけにとても意味深に映った。
あさの顔に当たる柔らかな夕日が老夫婦を魅せた
そして続く、随分と背中を丸めた新次郎(玉木宏)が気持ち良さそうにあさ(波瑠)のために三味線を弾くシーンは実に印象的。演奏シーンそのものは障子戸を閉めて、老夫婦を日差しを弱めた温かな雰囲気の中に置いて描いたことで、1カット目との差が良い感じに。更にあさの顔に当たる夕日の柔らかさと三味の音が老夫婦を魅せていた。
ついに新次郎が… 衝撃のラストのための秀逸なアバン
そして、新次郎の三味線の音色には深いリバーヴをかけて、その音と聞く千代(小芝風花)、啓介(工藤阿須加)、亀助(三宅弘城)、うめ(友近)も首から上には夕日が当たっていないと言う暗示が込められたのも巧い。
徐々にリバーヴが深くなりBGMも重なって、まるで屏風絵のように美しい老夫婦の2ショットを、まるでカットインするように、主題歌が入ってくる。1分10秒ほどのアバンタイトルだが、とても計算された演出。きっと脚本では数行だと思うが、それを上手く見せたと思う。
あとがき
登場人物を生かすも殺すも脚本家やプロデューサー次第ですが、今月になって何人がこの世を去っているんでしょう。その上、残り3話で新次郎さんまで…。新次郎との別れが最終週と言うのはちょっと寂し過ぎますし、そうしなければ描けないことって何なのか、残り2回が気になります…
それと、今回での大隈綾子(松坂慶子)の台詞で言ったことを、本作で描くべきだったと思います。台詞に出来ると言うことは脚本家もそう思って書いていたってこと。それなのにそうならなかったのは、何が原因なんでしょう…
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
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第19週『みかんの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『今、話したい事』
115 116 117 118 119 120
第21週『夢見る人』
121 122 123 124 125 126
第22週『自慢の娘』
127 128 129 130 131 132
第23週『大番頭のてのひら』
133 134 135 136 137 138
第24週『おばあちゃんの大仕事』
139 140 141 142 143 144
第25週『誇り高き人生』
145 146 147 148 149 150
最終週『柔らかい心』
151 152 153