あさが来た (第145回・3/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第25週『誇り高き人生』『第145回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
※ 本作は 3/5 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日、ベタボメ感想だけではないので、ご理解を。
朝、千代(小芝風花)とうめ(友近)が加野銀行の前で、啓介(工藤阿須加)が来るのを待っていた。そのとき大勢の客が集まって来る。他の銀行が支払い停止になったため、加野銀行も危ないと思った人が集まったのだ。平十郎(辻本茂雄)や榮三郎(桐山照史)が対応をどうするか悩んでいた。そこへ、あさ(波瑠)と亀助(三宅弘城)が戻ってくる。詰め寄る客たちに、あさは…。そして、その様子を見ていた啓介は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
とてもバランスの良い、90秒のアバンタイトルだった
さて、最終回まで残り2週間を迎えた振替休日の月曜日。どのように仕上げて来るかと思いきや、ブツ切れだった土曜日の編集を一度無しにして、上手い具合に出来事を語りで補強しつつ描いた上に、大阪恐慌の部分は追記までして、とてもバランスの良い1分30秒のアバンタイトルだったと思う。
今週の演出は、第11話『九転び十起き』を担当した尾崎裕和氏。12月第1週ぶり2度目の登場だ。あの週は、とにかく登場人物たちの言動だけで描こうと言う尾崎しの演出魂が功を奏した。どうやら、演出面では、期待しても大丈夫と言うことだと思いたい…。そんな良い感じのアバンだ。
新次郎があさの登場を期待させた、粋な仕掛けもいい
主題歌明け、大勢の客が加野銀行に押し掛けてきても語りを使わず、登場人物たちの台詞で状況を説明しつつ、新次郎(玉木宏)の茶飲みの行動なで各人の心根を描く。そして、その新次郎きっかけで回想シーンへ誘引し、新次郎自身がヒロイン・あさ(波瑠)の登場を期待させると言う粋な仕掛け。今日の脚本はいいぞ。
ピラミッド型の構図で、ヒロインらしさを魅せた
詰め寄る客たちに説明(説得)する、あさと亀助(三宅弘城)のカメラ構図が良かった。あさを三角形のピラミッドの頂点に据えたような末広がりの人物配置。いい感じの斜め加減のために、カースト制度的な意味合いでなく、あくまで不安が高まる客たちの頼りになる人物であること、語りも無しに映像で見せた。なんか、映像も今日はいいぞ。
とにかく主要登場人物は、台詞で見せてる
加野銀行のシーンは役者揃いだから、ホント観ていて楽しい。特に台詞だけのやりとりは気持ちが良い程。あさたちの計らいで喜んだ客たちの前に、客の気持ちを補完する語りを入れたのは悪くない。とにかく主要登場人物は台詞で見せてるのは良いことだ。
ヒロインありきの15分間だった
啓介(工藤阿須加)たちがテーブルを囲むシーンのかなり強めの日差しから一転して、あさと新次郎の夜のシーンでは手前の和室は実にやわんわりとした温かな照明で、奥の障子戸のほのかな灯りが実に怪し気な雰囲気も漂わせた幻想的な照明演出だ。今後のネタ振りもあさからの提案で。ヒロインありきの15分間だった。
あとがき
いやあ、いつもの休日仕様で、あまり物語は進まないのは良しとして、それを逆手に取って、極力語りを排除してあさたち登場人物を見せたのは良かったです。そして、ラストカットをあさにしたのも。音楽の入れ方も全体的に自然だし。今週の脚本と演出は期待できそうです。
では、春の三連休の三日目、夜まで結婚披露宴の仕事に行って来ま~す。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
103 104 105 106 107 108
第19週『みかんの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『今、話したい事』
115 116 117 118 119 120
第21週『夢見る人』
121 122 123 124 125 126
第22週『自慢の娘』
127 128 129 130 131 132
第23週『大番頭のてのひら』
133 134 135 136 137 138
第24週『おばあちゃんの大仕事』
139 140 141 142 143 144
第25週『誇り高き人生』