怪盗 山猫 (第10話 最終回・2016/3/19) 感想

日本テレビ系・土曜ドラマ『怪盗 山猫』(公式)
第10話/最終回『土曜の夜に感謝を!サラバ山猫』の感想。
なお、原作:神永学「怪盗探偵 山猫」シリーズは未読。
山猫(亀梨和也)と関本(佐々木蔵之介)は、さくら(菜々緒)らの目を盗み、隠し財産を奪うために再び結城の屋敷に潜入する。同じころ、関本と結城の関係を調べていた犬井(池内博之)は、驚くべき事実に行きつく。結城が雇ったボディーガードを倒した後、山猫と別れた関本は、単身、結城の部屋へ。一方、山猫がたどり着いた隠し金庫の前には、勝村(成宮寛貴)が待ち構えていた。勝村との戦いで、次第に劣勢に追い込まれた山猫は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
大大大期待の最終回、始まった途端に面白過ぎる
冒頭のDJコーナー、よくぞこんな楽しいシークエンスを7分近くも編集で残してくれるものだと感心して始まった、大大大期待の本作の最終回。
物語としては、これまでの放送回の中で最も詰め込み率が高かったと思う。ただ、それは上に書いあDJコーナーで残りの尺が押されてしまったと言うのもあるだろうし。でも、この詰め込み感が本作らしさだとは思う。
そして、何より称賛したいのは最終回も、各登場人物にも各出演者たちにも、ちゃーんと見せ場を作り、丁寧に描くことを貫き通したこと。
まっ、一部『学校のカイダン』チックな表現で残念だった部分はあるものの、何となく『マトリックス』や『キル・ビル』風なオマージュを感じるパロディ要素もあったから、『学校の…』もその一部としたら、スタッフの遊び心と言うことになるかもしれない。
あの、含みを持たせたのエンディングをどう捉えるか?
さて、最終回の終わり方には賛否両論ある感じに敢えて仕上げたような感じがした。私が気になったのは、山猫(亀梨和也)と勝村(成宮寛貴)の戦いの中で何気に挿入されたタバコのマジックのくだり。そして、山猫とと関本(佐々木蔵之介)の戦いでの関本の遺体移動?そして、あの視聴者に解釈を委ねたラスト…
委ねられたのだから私なりに解釈するのだが、2つの戦いは監視モニターの映像を真央(広瀬すず)と里佳子(大塚寧々)が見ていたと言う設定。だとしたら、監視カメラ映像の中に何かの(先述したマジックに繋がる)トリックがあり、真央らと視聴者までもを欺いているような設定だったのではと思うのだ。
なぜなら、あれだけ仲の良かった男友だち3人だ。仲間の女2人に最後の仕掛けをして…なんて考えたら面白くはないだろうか。実は、最終回で視聴者が見たのはぜーんぶ○○だった、みたいな…。私は次があるような含みを見せつつのあのエンディング、なかなか勇気のいった脚本と演出だったと思う。
「亀梨ワールド」が創った、不思議で個性的な世界観
そして、全10話を通して感じたのは、亀梨和也さんの俳優としての存在感のスゴサです。亀梨さんでしか創り出せない「山猫」を生み出した。そして、その山猫の存在でその空間が、「亀梨ワールド」になっていたことを最終回でホントに感じた。
本作の不思議で個性的な世界観は、シリアスな部分とコミカルな部分、ドラマの中の世界とドラマをつくっている撮影現場の世界、これらを見事にマトリックスのように交錯させていたことだと思う。だから、テレビの中に「アイドル・亀梨和也」と「俳優・亀梨和也」と「亀梨和也が演じる山猫」の3人が共存する必要があった。
それを、亀梨さんが座長的な立場でリーダーシップをとり、成宮さんや佐々木さんたちメンバーをけん引して、最後の最後まで完成度の高い作品を創り出したのは、ホント素晴らしいと思う。観て良かった。
あとがき
確かに、モヤモヤするラストに見えたのも納得できます。もっと解かり易く明るいハッピーエンドで、その上シリーズ化も視野に入れたような映像にした方が、絶賛されたと思います。
ただ、ここで敢えてそう言う方向で無い違うエンディングを選んだと言うのは、本作がただのアイドル出演ドラマでないことや、もっといろいろな含みを持たせたドラマとして、視聴者に後味、いや爪跡を残すような作品にしたかったと言うスタッフとキャストの思いもあったかなと。
おっと、今回の感想は私の好意的解釈と脳内補完になっちゃいましたね。すみません…。とにかく。亀梨さんの次回作に期待します。
最後の最後になりまたが、これまで、たくさんのWeb拍手を頂いた皆さんに感謝します。では、春の三連休の二日目、結婚披露宴の仕事に行って来ま~す。
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