あさが来た (第143回・3/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第24週『おばあちゃんの大仕事』『第143回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
※ 本作は 3/5 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日、ベタボメ感想だけではないので、ご理解を。
和歌山では、山を手放そうと言う惣兵衛(柄本佑)に、藍之助(森下大地)がみかん栽培が楽になるアイデアを出し、家族でみかん作りを続けようと言う。一方、新たな縁談に気乗りのしない千代(小芝風花)。宜(吉岡里帆)は、成澤(瀬戸康史)から女子大学校の1期生として入学して欲しいと言われ、感激する。体調を崩しがちなよの(風吹ジュン)を心配する千代とあさ(波瑠)の前に、再び啓介(工藤阿須加)が現れ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ボルドー液で思い出したこと
前回、まさかの栄達(辰巳琢郎)が “ナレ死” した和歌山の眉山家で始まったアバンタイトル。今回は藍之助(森下大地)のボルドー液の話。アバンだけに絞り込んで編集したのは良いと思うが、ここまでして描く必要があるのかは、よくわからない。
で、以前に山梨県の勝沼のブドウ農家さんに、銅などの重金属を含むボルドー液をブドウ栽培に使うと、グレープフルーツのような柑橘系の香りの成分が含まれている甲州種ブドウでは、香りを抑えてしまうと言う話を聞いた。柑橘類のみかんは大丈夫なのか???そんなことを思い出したアバンだった。
久し振りに、五代さま登場
前回は無かった五代友厚の回想シーンでの登場が今回はアリで。それにしても、成澤(瀬戸康史)がいるから女子大学校の話ではあるが、あさ(波瑠)の話でも千代(小芝風花)の話でも無い脇役の宜(吉岡里帆)で8分まで。まあ、若干、千代が絡んではいるが、何か女子大学のくだりが箇条書きになってるような…
転がるリンゴの効果音も選曲も、少女漫画風で良かった
そして、中盤以降は千代とよの(風吹ジュン)の話。まずは千代の恋バナ。ここだけ少女漫画のような描写になる違和感はあるものの、ここまで淡々とし過ぎてるから、この位の音響効果は大歓迎。音楽の選曲もいい感じ。前回のあさと新次郎の夫婦のシーンから繋がる夫婦の描写も微笑ましくて好感が持てる。
最近の千代と宣が、すごくいい感じ
それにしても、だいぶキャラが変わった千代。いや、これは大きく成長したんだと自分に言い聞かせて納得はしているのだが、やはりあんなに長期間に亘ってキンキン声で怒ってる千代を描く必要があったのかの疑問は未だに残る。ここ最近の千代がすごく良いからそう思う。1週間程度だったら良かったのに…って。
その意味では、宣も最初は怒鳴ったり驚いてばかりの印象が強かったが、最近の宣は実にあさの継承者らしいキャラになった。これも成長したと捉えているが、どうも新たな登場人物を強烈に印象付ける作戦が功を奏して無いような。今さら言ってもどうしようもないのだが。
息を引き取るよののシーン、照明と演出がお見事
で、いよいよ物語がサブタイトルの『おばあちゃんの大仕事』にやや強引ながら残り2分で無事に帰着。そして、よのの最期のシーン。ここの夕景は久し振りに情緒的な演出で見応えがあった。
特に、「息を引き取りました」の語りの前に挿入された女中頭のかの(楠見薫)のインサートだけ、ちょっと長めの尺でよのとの長年の関係を魅せたのは上手い編集。
また、上手い具合に榮三郎(桐山照史)で光を遮って薄明りなったよのも良いし、そのよのに最後のお礼を言うあさが逆光で、髪の分け目の部分から顔の横にエッジを効かせた照明で、あさの歳をとった感じも巧く表現さえていた。こう言う照明演出を見ると嬉しくなる。
あとがき
千代の初恋、宣の大学入学、転がるリンゴ、よのの最期と、こう書くと箇条書きになってしまいますが、金曜日の15分間と考えると、上手い感じでまとめて来たと言う印象の方が強いです。嬉し涙と悲しみの涙を母子三代の話にして、上手に大風呂敷を畳んだと思います。ラストスパートの雰囲気は出ていますね。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
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第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
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第12週『大阪一のおとうさま』
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第13週『東京物語』
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第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
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[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
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第18週『ようこそ!銀行へ』
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第19週『みかんの季節』
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第20週『今、話したい事』
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第21週『夢見る人』
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第22週『自慢の娘』
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第23週『大番頭のてのひら』
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第24週『おばあちゃんの大仕事』
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