スペシャリスト （第10話 最終回・2016/3/17） 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『スペシャリスト』（公式）
第10話/最終回『よなら宅間!目撃者は1000人!!命がけの逆転トリック』の感想。
なお、過去の『スペシャリスト1,2,3,4』は鑑賞済み。

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‘殺人トーナメント’を逃げ切った最後の一人がビルの屋上から転落死し、その死に関与したと疑われる宅間（草なぎ剛）が逃亡した。捜査一課が宅間を追う一方、手出しを禁止された千波（南果歩）らは、滝道（吹越満）に促され、独自に宅間を追う。そんな中、宅間はインターネットのサイトに自分を捕まえた人には賞金1億円、逃げ切ったら一連の事件の情報を開示すると書き込み、一般人をも巻き込んだ大がかりな追跡ゲームを仕掛ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

完成度が高かった、SP版4作を含めた集大成的な最終回

最終回、と言ってもある意味これまでのスペシャル版4作を含めた集大成的な最終回。前回から2週跨ぎで描いたことと、真犯人がほぼ見えていたことが重なって、若干引き延ばし感があったのが残念。過去にこんなことはなかったから。でも、これだけ複雑に絡み合ったストーリーの最終回なら納得できるレベルだが。

お決まりの台詞を、こう言うオチにして泣かしてくれた

「わかるんですよ俺。だって、2年10か月一緒にいたんですから」

以前も書いたが、本作が他の刑事ドラマと違う一番の面白さは、主人公の宅間（草なぎ剛）が10年10か月刑務所で服役経験があり、その時に得た膨大な犯罪者情報を基に事件を素早く的確に解決していく過程。その本作の主人公のお決まりの台詞を、こう言うオチにアレンジして持ってきたのはあっぱれです。

個性的で魅力的な登場人物のチームワークが面白かった

とにかく、主演の草なぎ剛さんが演じた “宅間善人” と言うキャラクター設定が魅力的だった本作。そしてスペシャル版から発展した今の「総合事犯対応係（仮称）」のチームのメンバーたちの個性も見事。中でも宅間と千波（南果歩）の時に親子のようで姉弟のようで良きバディーが織り成す人間関係がホント “相棒” って感じで良かった。

あとがき

草なぎさんが “俳優・草なぎ剛” ここにありって感じの強烈な存在感で、ドラマをけん引してくれました。ミステリアスな怒りとひょうひょうとした軽妙さの不思議なバランスを、最後の最後まで乱れることなく演じてくれたのは秀逸でした。

また、ラストシーンの海辺での青い蝶や空撮などスペシャル4作と今作の第1,2,3,9話を担当した七髙剛さんの演出も1時間冴え渡っていました。一応最終回ですが、何となく先があってもおかしく無い展開で終わらせてくれた戸田山雅司さんの脚本にも感謝。完成度の高いドラマですから、是非とも続編やシリーズ化して欲しいです。

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【これまでの感想】
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト」 （2013/5/18） 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト2」 （2014/3/8） 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト3」 （2014/2/28） 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト4」 （2015/12/12） 感想
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