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実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー 福田和子 整形逃亡15年 (2016/3/17) 感想

実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー 福田和子 整形逃亡15年

テレ朝系・実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー『福田和子 整形逃亡15年』公式
『寺島しのぶが魔性の悪女 福田和子を演じる。顔を変え、偽名を使い、男を騙しながら15年の逃亡生活の末、時効寸前に逮捕された実在の犯罪者に挑む。実録ミステリードラマの誕生』の感想。
なお、原作:大下英治「魔性・整形逃亡5459日 福田和子事件」(新風舎文庫)は未読。


新人記者の夏希(松岡茉優)は、編集長の勝矢(安田顕)に命じられ、30年以上前に起きた松山ホステス殺害事件の犯人・福田和子を取材する事になり、その足跡をたどる旅へ出る。 昭和57年。34歳の福田和子(寺島しのぶ)は、ホステス、円満な家庭の主婦、愛人…実に多くの顔を持っていた。そして抱えた多額の借金。和子は、元同僚でNo.1ホステスの芳江(木村佳乃)の家を訪ね、凶行に…。そして、14年と340日に及ぶ逃亡生活が始まるー。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

高齢者や “ながら視聴” 向けの配慮が面白味に…

脚本は、『ルーズヴェルト・ゲーム』の山浦雅大氏。演出は、『出入禁止の女~事件記者クロガネ~』の藤岡浩二郎氏。音楽は、『警視庁捜査一課9係』『臨場』『遺留捜査』等の吉川清之氏。

ドラマは、週刊誌『週刊フォーラム』の編集長の勝矢真司(安田顕)と、編集長から「15年の整形逃亡生活をした魔性の女・福田和子事件」の取材を命じられた新入社員の如月夏希(松岡茉優)がストーリーテラーとなる構成で進んで行く。

従って、夏樹が取材から帰って編集長に報告する度にコミカルなやり取りがあり、所々でドラマが一時停止するが、結局、福田和子(寺島しのぶ)は “男を騙しては見つかりそうになり逃亡する” の繰り返しだから、単調になるのを上手く防ぐ役目を果たしている。また、夏樹の語りがとても丁寧でいろんな意味で分かり易い。

これらの脚本と演出の工夫は、19時スタートと言う特殊な事情によって、高齢者や “ながら視聴” 向けの配慮だと思う。今後、世の中の高齢化によって、こんな構成のドラマが増えるかもしれない。それにしても、この配慮が単調さを排除し、面白味になっているのは新鮮さを感じた。

『寺島しのぶ劇場』が、壮絶な逃亡生活を生々しく再現

『寺島しのぶ劇場』と言っても過言ではない程に、“7つの顔を持つ女” や “稀代の悪女” 等の悪名を持つ福田和子を見事に演じた大女優・寺島しのぶさん。

殺人を犯しながら大胆不敵に且つ欲望のままに生きるため、整形を繰り返し偽名を使い分け、時効ギリギリまで15年間逃亡した悪女の、疼くよう欲と冷静な緊張感を見事に演じて魅せた。いや、私たちの知らない福田和子の壮絶な逃亡生活を、異様な生々しさで再現したと言った方が良いかもしれない。

脇役を演じた豪華キャストも素晴らしかった

福田和子の逃亡前の夫役に滝藤賢一さん、福田和子と知らず夫婦のように生活をした老舗和菓子店の主人役に杉本哲太さん、あの劇的な逮捕劇のきっかけになった通報をしたおでん屋の女将役にキムラ緑子さん、その他にも木村佳乃さん、眞島秀和さんなどの脇役を演じた豪華キャストが素晴らしかった。

あとがき

約20年前の事件であり、福田和子も逮捕から8年後に亡くなっているからこそドラマ化できたと思います。私は、リアルタイムで知る世代ですが、当時のワイドショーで公開された「切るよ。本当に。危ない危ない。逆探知されたら困る」と言う肉声は今でも忘れられません。

実際の被害者やその家族もいるのですから、不謹慎なことは書けませんが、1つのフィクションのテレビドラマの主人公として捉えると、劇中の次々と男たちが魅了されたように、多くの人の関心を惹く女性だったと思います。ラストの劇中でも夏希が和子のことを「女優だった」と例えるのも頷けました。

なんか感想がまとまらないので、私がおすすめの国内外の逃亡犯を扱った名作映画を3作品ご紹介します。

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