あさが来た (第142回・3/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第24週『おばあちゃんの大仕事』『第142回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
※ 本作は 3/5 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日、ベタボメ感想だけではないので、ご理解を。
さらなる不景気に備えて、好調な炭坑を売って、資金を確保しようと提案するあさ(波瑠)。そこへ、新次郎(玉木宏)とよの(風吹ジュン)が、啓介(工藤阿須加)と深刻な様子で話しているのを見たとの知らせが入る。啓介の真意を聞き出す新次郎とよの。駆けつけたあさだったが、誠実な啓介の様子に文句を言うこともできず…。一方、はつ(宮崎あおい)の家では、惣兵衛(柄本佑)が重大な決断を告げようとしていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回は微妙な、アバンと主題歌明けのくだり
今回は、僅か30秒のアバンタイトル。木曜日になって急に急いでる感じだ。と思ったら、主題歌明けに当然の炭鉱売却での資金繰りの話。本当は、その決断に至る過程を結果報告で無く、あさ(波瑠)の九転十起で描いて欲しかったのだが。しかし、あさの炭鉱での九転十起の回想が入ったことで何とかクリアって感じ…
あさと新次郎の夫婦のシーンは、記憶に残る名場面
で、今日の見所はレストラン「晴花亭」。まず、啓介(工藤阿須加)の好青年っぷりにびっくりぽんし、よの(風吹ジュン)が孫を思う祖母の気持ちで泣いて、新次郎(玉木宏)の懐の深さと優しさに感心しつつ、あさの親バカ加減にホッコリした。
また、「友ちゃん」こと五代友厚の話になった時、五代でなく美和(野々すみ花)のカットで乗り切ったのは良かった。もしここで五代の回想でも入ったら、きっととNHKのあざとさが出てきてドラマが台無しになったから。これも奇を衒わない新田演出の良きさじ加減の判断だ。
11分まで途切れることなく、家に帰っても続いた、あさと新次郎のいい感じの夫婦の話。女子大学設立の話は停滞したものの、今回の夫婦のシーンは記憶に残る名場面になったと思う。脚本の台詞も演者も演出も三位一体の良さがあった。
“ネタ振って回収” のルーティンから脱出して欲しい
と思ったら、いきなり半年後でびっくりぽん。それも、女子行員が3人揃って寿退社希望って。何とか、大学の話に繋げてはいるものの、流石に唐突。その上、気がついたら女子大学校が動き出してるとは、何ともテレビの中の時間経過の速さったらありゃしない。と思ったら、和歌山の時計も動いていたとは…。
どうも今週は、時間は進んでいるのに物語が進んでるって感じが乏しいのが残念。やはり、脚本も演出もネタ振って回収してと言うルーティンから脱出出来ていない。だから、どうしても箇条書きに見えてしまう。今回の夫婦のいい話みたいに、描くべきは集中して尺を確保して描き、妙なネタ振りは止めるだけでも、印象が違うと思うのだが。
あとがき
最終回までの話数を考えると、大風呂敷を畳みつつ話を進めるには、箇条書き的になるのは解るんです。ただ、それをしちゃうと最終回までの盛り上がりに欠けるはず。本作の完成度の高かった頃をもう一度見せて欲しいです。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
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第19週『みかんの季節』
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第20週『今、話したい事』
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第21週『夢見る人』
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第22週『自慢の娘』
127 128 129 130 131 132
第23週『大番頭のてのひら』
133 134 135 136 137 138
第24週『おばあちゃんの大仕事』
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