相棒 season14 (第20話 最終回2時間スペシャル・2016/3/16) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season14』(公式)
第20話/最終回2時間スペシャル『ラストケース』の感想。
警察学校で銃乱射事件が起きる。訓練生・伴野(瀬川亮)は教官1人と同期生6人を射殺し、犯行声明を伝える役割として金井塚(小柳友)だけを残し、全ての弾丸を回収して逃走。その日のうちに文部科学大臣射殺の凶行に及ぶ。同じころ、亘(反町隆史)は捜査妨害の罪を問われて法務省への強制帰還を、右京(水谷豊)はそれを看過した責任で謹慎を言い渡されていた。そんな中、亘の前に公安調査庁の慎子(高岡早紀)が現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
最終回を観終えた、3つの私の正直な感想
1.なぜ、米沢守(六角精児)が退場するの?
2.冠城亘(反町隆史)は犯罪者にもならず、殺されもせず、続投で良かった。
3.杉下右京(水谷豊)の土下座って、視聴者への自虐ネタ?
この3つが、2時間超を観終えた時の正直な感想だ。前作の『相棒13』で、右京の3代目相棒・甲斐享(成宮寛貴)が特命係在籍中に暴力事件で逮捕され、それを右京が見抜けずにいたと言うトンデモ最終回だった。だから、今回も過大な期待はせずに観始めたのだが…
流石に『相棒』で、“国家の一大事” はデカすぎる
警察官が警察学校内で同僚たちを銃殺し、焼身自爆テロまでネット中継され、元警察官や副総理がテロ組織側で、総理大臣ら内閣の閣僚の中枢が狙われていると言う、もはや警視庁とか警察の範疇を超えた防衛庁などが動くような国家の一大事を、警視庁内の窓際部署「特命係」と仲間たちがいつものノリで解決しちゃった。
と、概略を書いてみたが、本質的な部分は『杉下右京の事件簿』であったことに違いはない。まあ、片山雛子(木村佳乃)の父親・擁一役を演じた小野寺昭さんが副総理役で再登場している時点で、本作が行き詰っているのは見え見えなのだが。いくらなんでも、今回のスケールは『相棒』には大き過ぎると思う。
次があるなら、是非とも冠城亘に活躍の場を
さて、終わったことはしょうがない。次の『相棒』を考えてみる。やはり、『杉下右京の事件簿』からの脱却と有能な脚本家の発掘と養成、それしかないと思う。前者については以前のように捜一トリオを復活させて特命係と「2:3」の対立構造を再構築した方が良い。現状の「2:2」では右京の肥大化は食い止められないと思う。
問題は後者と言う前に。不満はありながら今期も視聴率トップの本作。私を含めてファンが高い完成度を求めすぎているのはあると思う。だから、結果的に不満が残る。しかし、冷静に見れば、他の連ドラや刑事ドラマよりは確実に面白いし良く出来ているのだ。
だから、せめて『杉下右京の事件簿』にならないような企画、脚本をお願いしたい。今後も『相棒』を名乗るなら、今回の亘くらいに “相棒” の存在感が欲しい。きっと今seasonも、毎回亘が目立っていれば新鮮味と軽妙な作風になったと思う。今回で亘が退場しないのなら、次があるなら是非、冠城亘を活躍させて欲しい。
あとがき
最終回の脚本は輿水泰弘さん、監督は和泉聖治さん。なんでこんな大きな話にしたんでしょう。これはプロデューサーや企画の問題だと思います。それだけに、次回作があるなら、今度こそ今一度『相棒』と言う作品名に拘って欲しいです。
最後に、感想記事に半年間お付き合い下さりありがとうございました。
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