いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう (第9話・2016/3/14) 感想

フジテレビ系・月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(公式)
第9話『別れの夜』の感想。
練(高良健吾)は音(有村架純)の元を訪ね、あらためて好きだという気持ちを伝える。そこにやって来た朝陽(西島隆弘)は、2人のただならぬ空気を察知したものの、あえてそのことには触れない。そんな中、練は小夏(森川葵)の母親から、亡くなった祖父の種を植えて育った大根の収穫を手伝いに来ないかという誘いを受ける。練は音に一緒に会津に行かないかと話すが、音は朝陽の思いを考えると、練の誘いを受けることができない。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
坂元脚本は、この位の普通さが丁度良い
前回同様に “坂元節” は全開だが、出演者の演技のや映像的な(特に音楽での)魅せ方のお陰で、だいぶ『月9』風の雰囲気が漂っていた最終回直前の第9話。更に、坂元脚本の群像劇の割に、かなり練(高良健吾)と音(有村架純)に絞り込んでいるため、この位の普通さが丁度良いと言うか、限界だと思う。
スゴイ勢いで大風呂敷を畳んでるのは認める
また、私の坂元脚本への先入観からすると、異常とも言える程に群像劇と言う名の広げ過ぎたお店を必死に店じまいの看板を立てて閉店セールをやってる感じがする。従って、結果的に描いてることが多過ぎて、群像劇とは違う散漫さが出てしまっているのが残念。まっ、風呂敷を広げ過ぎたのが元凶だからしょうがない。
本作も、「死」を免罪符にするあざとい脚本にするのか
最後の最後でまさかの音の不幸。それも生死を彷徨うみたいな。『あさが来た』や『家族ノカタチ』でも書いたが、誰が何と言うと、こう言う登場人物の「死」を匂わせて一定数の視聴者の感動を確保するように(私には見える)展開や、「死」や「生死」を免罪符や盾にしてこれまで描いて来た物語の流れを止めてしまう脚本はあざといと思う。
それに、このドラマを楽しみ視聴率を支えてきた視聴者の多くが、ヒロインのバッドエンドなんて期待していないと思う。視聴者への恩返しと言う訳では無いが、せめて最終回くらいは、どうかさわやかで温かく幸せな気分の涙を流せるようなストーリーして欲しい。
あとがき
折角、音と練の物語が進んで締め括りに入ってきたと思ったのに、このラストと予告編はないですよ。あざと過ぎます。と言うか、そう言うテクニック的なこと以前に、折角これまで自身で描いて来たものを白紙に戻すようなことをして、何を描こうと言うのでしょうか。うーん、やはり坂元氏のやることはよくわからない…
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