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家族ノカタチ (第9話・2016/3/13) 感想

家族ノカタチ

TBSテレビ系・日曜劇場『家族ノカタチ』公式
第9話『あいつと一緒にいたい理由』の感想。


陽三(西田敏行)が大介(香取慎吾)らにがんで余命いくばくもないことを告白。そして、もう少しこのマンションに居させてほしいと大介に頭を下げる。大介はショックを受けながらも、笑顔で本心を隠して毎日を過ごし始める。そんな大介が気掛かりな葉菜子(上野樹里)は仕事中もぼんやりとして集中できずにいた。和弥(田中圭)はどこか様子がおかしい彼女をいぶかしむ。一方、律子(風吹ジュン)は葉菜子の本当の気持ちに気付いて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

これまでの8話分を無かったことにすると…

今回も、本作を楽しんでいる方には、大いに異論がおありだと思うが、これまでの8話分を無かったことにすると、第9話はこんな話になると思う。

嫌いな父親の陽三(西田敏行)と陽三が再婚予定の恵(水野美紀)の息子・浩太(高田彪我)と同居している独身貴族の主人公・大介(香取慎吾)は、父から「もうすぐ死ぬ」と告げられた。

父の余生と自分がこれまで父にしてきたことなどを考えた大介は気持ちを改め、父を受け入れた上に、今まで嫌悪感の塊だった階上の隣人・葉菜子(上野樹里)に心を開き、お互いが大切な存在だと気付く…

連ドラの仕上げとしても良いし、最も本作らしかった

確かに、これまでの8話分をいい感じに脳内処理して第9話を観れば、浩太を絡めて大介の心が変化するってのは上手いと思う。浩太の存在理由がやっと描かれたに近いから。ただ、大介と葉菜子がお互いに…ってくだりは少々強引だと思う。

ただ、また書くが、これまでの8話分をいい感じに脳内処理して第9話を観れば、違和感はあるものの、これまでのゴタゴタ&ゴチャゴチャを綺麗にまとめに入ってるし、脚本や演出面においても丁寧過ぎる感は否めなくもあるが、これまで一番ドラマらしい感動への流れが出来ていた。

とにかく、大介の変化がきちんと明確に描かれたのが良かった。これで物語が大きく前進したのを感じることが出来たから。また、第9話を観ても、次回の最終回がどうなるのか暗示したまま終わったのも、連ドラの仕上げとしてはいい感じ。最も本作らしい放送回だったと思う。

起承転結の “転” を「死」にして欲しく無かった

ただ、『あさが来た (第134回・3/8) 感想』でも少し触れたが、陽三の「死」を脚本上の免罪符、言い訳、盾にして、これまでの話を無かったことにして話を前に進めると言うあざとい脚本には違和感を覚える。

確かに、一定数いや本作を観ている視聴者の大多数が、「陽三が死ぬんだ」と知れば、ざっくり言えば「感動」するのだから、それまで描いた来たことはある意味どうでも良くなってしまう。「感動させればいい」「泣かせればいい」と言う意図で書いているのではないと思っても、私には結果的にそう見える。

今回の大風呂敷の閉じ方が、期待以上に良かっただけに、「死」をきっかけにしない方法を模索できなかったのか、それが残念。ここまで人生を考えさせるドラマに仕上がっているのだから。

あとがき

第8話まで、陽三の身勝手で非常識な言動を描いて、視聴者に「大介、自分のオヤジなんだから我慢できないのか」と言う意識を植え付けて、一気に「もうすぐ死ぬんだから」とするのは、あざとくないですかね。

そこまでやらずに、今回くらいにやんわりとほんわかと父と息子の関係修復の話に絞り込んで描けば良かったと思います。と言うことで、これまでの8話分をいい感じに脳内処理して、最終回に期待したいと思います。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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