松本清張二夜連続ドラマスペシャル第一夜「地方紙を買う女 ~作家・杉本隆治の推理」 (2016/3/12) 感想

テレ朝系・松本清張二夜連続ドラマスペシャル第一夜『地方紙を買う女 ~作家・杉本隆治の推理』(公式)
『田村正和が 松本清張の名作で “かつて父娘を演じた2人の女優”と共演! 追い詰められる広末涼子、 田村とともに真相を追う水川あさみ。 小説家の視点で描く新たな解釈で これまでにない珠玉ドラマが誕生! 金沢、能登半島の美しく力強い風景と 豪華キャストで極上サスペンスが完成。』の感想。
なお、原作: 松本清張「地方紙を買う女」(新潮文庫「張込み」所収)は未読。
金沢で青酸カリでの男女心中事件が起こる。その直後、金沢の新聞に掲載されている杉本(田村正和)の小説を「購読したい」との連絡が、東京に住む芳子(広末涼子)から届く。なぜ、途中から読みたいのか?様々な疑問を抱き、杉本が調べ始める。芳子が執拗に探っている心中事件。本当に心中だったのか?他殺だとすれば、芳子がどう関わったのか?すべては真実が知りたいため…。調べるほど、杉本の前に芳子が姿を現し惑わせていく!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
こんな話…
脚本は竹山洋氏、演出は藤田明二氏。万引きの罠に嵌めたカップルを毒殺した主人公が、事件の捜査がどう進んでいるのかを地方新聞で知るために、「掲載されている連載小説を読みたいから」と新聞社に継続購読を願い出るが、ある日突然一方的に契約破棄される。疑問に思った小説家がその理由を調べていくと…
スマホ時代に「地方紙を買う女」がいるのか?
原作は未読。まあ、設定などは如何にも松本清張らしいが、ラストで自首するのは清張作品らしくない。それと、そもそも「地方紙を買う女」と言う設定ありきのドラマなのだから、田村正和さんですらスマホを使う現代設定では無理がある。手紙のやり取りとメールのやり取りが混同するのも違和感を覚えた。
正和さんと広末さん出演の輪島の観光ビデオなら…
演出は意外に頑張ったと思う。何度も同じカットを繰り返し使うのは閉口したが。脚本は全体的に説明台詞が多かったのと、上手くスマホ時代に脚色しきれなかったのが残念。しかし、何よりも原作の設定が2016年にマッチしないと思うから、これは脚本や演出より企画の問題。結果的に、田村正和さんと広末涼子さん出演の石川県輪島の観光ビデオと言う位置づけがしっくりくるかも?それでも物足りないが…
あとがき
私は広末さん目当てで観たので、ロングやボブのヘアスタイルや高級クラブ嬢の役、琴ヶ浜でのシーンなど見所がありました。でも、それ以外はクラブで小説家を誘惑するシーンでの妖艶さや、男から薬物を預かるシーンでの緊張感も中途半端。田村正和さんの声も屋外ロケのシーンでは更に聞き撮り難いし。全体的に今一つの仕上がりでした。
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【これまでの感想】
松本清張二夜連続ドラマスペシャル第二夜「黒い樹海」 (2016/3/13) 感想
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