あさが来た (第137回・3/11) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第23週『大番頭のてのひら』『第137回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
※ 本作は 3/5 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日、ベタボメ感想だけではないので、ご理解を。
あさ(波瑠)は女子大学校を設立するための土地を実家、今井家からもらい受ける。そして精力的に活動する成澤(瀬戸康史)は、女子大学校設立について徐々に賛同者を集めていく。あさは、新次郎(玉木宏)が女子大学校設立について多くの人を説得していることを知って新次郎に感謝する。すると…。ある日、加野銀行にはつ(宮崎あおい)の義父、眉山栄達(辰巳琢郎)がやってきて、あるお願いをする。すると、あさは…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
時代を先取りするあさが、徐々に信用を増やすのが良い
「時代に乗り遅れてるみたいな気になりますな」
あさ(波瑠)の女子大学設立のくだり、ヒロインが男尊女卑的なシュプレヒコールを叫んで進めるのでなく、発想は大胆でも手法が堅実であることを描くように進んでいるのは好感が持てる。特に今回のこう言う台詞があると、あさの言動が時代を先取りしていることも描かれ、理解者が増えることがトントン拍子と解釈できるから、脚本としては上手い台詞だと思う。
忠興の死が、語りだけでアバンで処理されたのが残念
忠興(升毅)の遺品のテケツの話も良かった。ただ、少し残念なのは、忠興の死がアバンタイトルで語りだけで処理されたこと。確かに先週では3人もの本作に大貢献した登場人物が亡くなるからやり難かったと思うが、アバンの語りで取って付けたようにするなら、大胆に1週間で3人もあったような気がする…
山あり谷ありのはつと順風満帆なあさの対比が切ない
栄達(辰巳琢郎)が藍之助(森下大地)を「和歌山に帰してくれ」と懇願するシーンも良かった。山あり谷あり小さな幸せと大きな不幸が繰り返す眉山家とはつ(宮﨑あおい)、順風満帆な加野屋とあさの対比が切なすぎる。菊(萬田久子)の好物の饅頭が登場したのも嬉しい小物エピソード。
栄達と藍之助が帰っていくシーンの演出が良かった
栄達と藍之助が加野屋の前から去るシーンも、雁助(山内圭哉)らが去って行ったのと逆方向。父と息子が日差しを浴びて逆光になって長い影を引きずりながら和歌山へ帰っていくのが実に印象的だ。
そして、見送る側のあさと新次郎は日差しを真正面から受けているのに、榮三郎(桐山照史)は影の下なのも、文字通り明と暗を分けた照明演出。そしてもっと良いのが、亀助(三宅弘城)は日差しが当たったり陰ったりするところ。これから何かが始まる胸騒ぎを感じさせて…
雁助が帰ってくる。もちろん方向は栄達たちが去った方角から。出入りの方向と1つにしたのはテンポがあって良いと思う。その辺で藍之助たちと出会ってたかも?なんてことは野暮は言うのを止めておこう。
あとがき
物語としては面白いと思います。ただ、こうして感想を文字にしてみると、些か箇条書きに進行しているのが少し残念。まあ、最終回に向かって、いろいろまとめに入っているので順番に処理してるのは分かるんですが。
その辺の順番とか取って付けたように見えてしまう部分は、編集や語りの追加で補強できると思うので、クランクアップしていても大いに期待したいです。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯 (潮文庫)
あさが来た 白岡あさ・新次郎語録
あさが来た メモリアルブック (ステラMOOK)
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX1 [Blu-ray]
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX2 [Blu-ray]
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX3 [Blu-ray]
連続テレビ小説「あさが来た」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
連続テレビ小説「あさが来た」オリジナル・サウンドトラック Vol.2
★本家の記事のURL →
http://director.blog.shinobi.jp/Entry/8208/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方は、
http://dmesen.seesaa.net/article/434815560.html でも受付けております。
【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
1 2 3 4 5 6
第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
103 104 105 106 107 108
第19週『みかんの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『今、話したい事』
115 116 117 118 119 120
第21週『夢見る人』
121 122 123 124 125 126
第22週『自慢の娘』
127 128 129 130 131 132
第23週『大番頭のてのひら』
133 134 135 136