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ナオミとカナコ (第9話・2016/3/10) 感想

ナオミとカナコ

フジテレビ系・『ナオミとカナコ』公式
第9話『あなたが死ねば、都合がいいの』の感想。
なお、原作:奥田英朗「ナオミとカナコ」は既読(読書感想の記事)。


林(佐藤隆太)をかくまっていたのが加奈子(内田有紀)だと知った直美(広末涼子)は、思わぬ裏切りに激怒し、携帯電話から彼女の連絡先を削除する。翌日、林を呼び出した直美は、加奈子を苦しめるぐらいなら帰国すると言う彼のため飛行機のチケットを取る。一方、直美に謝罪もできず苦悩する加奈子は、病院である診察結果を告げられていた。そんな中、三枝(前川泰之)の調査で林の存在に気付いた陽子(吉田羊)に、何者かの影が迫る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

アバンタイトルが良かった

前回が原作での「加奈子の章」風の上に15分拡大したものだから、加奈子(内田有紀)と林(佐藤隆太)の尺が多くて、直美(広末涼子)が少々抜けものになり、お蔭で “走り出したら止まらない、女2人” の部分の描写が疎かになって残念だった。

そこで、今回はアバンバイトルで、直美が携帯の電話帳から加奈子を削除するシーンを衝撃的に魅せて、再び “女2人” を強調してきた。やはり、本作は、 “走り出したら止まらない、女2人の短絡的で刹那的だけど勇気ある自己実現の旅” の着地点をどう想像させるかに徹底した方が良い。

直美の “犯罪者としての鬼女の顔” と “優しい女の顔”

メインタイトル明けは、親友に裏切られてどん底まで落ち込む直美でなく、現在の最大の邪魔者である林をどう中国へ戻して、自分の計画を遂行しようとする直美を描く。そして、印象的だったのが順子(富司純子)と直美がお茶するシーン。とにかく、今回は直美の犯罪者としての鬼女の顔と、優しい女の顔を対比させて描いている。

元カノ登場と未確認でドアを開けることがちょっと…

ただ、脚本と演出に1か所ずつ解せないところがあった。脚本では達郎(佐藤=2役)の元カノが登場したこと。まあ、直美か?と思わせる作戦だろうが、空振りで終わったような。だって、結局、陽子はどんどん真相に近づいちゃうんだから。

演出では中盤で直美の部屋を加奈子が訪れるシーン。映像的には、ドアチャイムがなって直美がドアを開けると加奈子がいるってだけ。直美がドアの内鍵も掛けていないことも、ドアスコープを覗かずにドアを開けるのも、流石に違和感を覚えてしまった。せめて、ドア外から加奈子の声でも編集で後付けすれば好意的に解釈するのに…

とは言え、終盤での加奈子もドアチャイムに反応するが、ドアモニターで相手を確認せずにドアを開ける(内鍵は陽子が出て行ったままってことで)から、ここは2人が互いに相手のことは解ってると解釈するのが正しいのかもしれない…

陽子が加奈子を責める場面の色遣いが良かった

ほぼ弟の身に何が起こったのか理解した陽子が、加奈子に自殺を要求するシーンの迫力はお見事。カメラの手前が暗くて部屋の奥が明るくて、加奈子の白、陽子の黄色、壁の結婚写真の青色とブーケ?の緑色、そして画面の多くを占める黒色が不思議な華やかさと歪んだ空間を表現していた。やはり本作の色遣いは素晴らしい。

あとがき

上に書いたように、若干の引き延ばし感やもやもやは残りますが、今回も完全犯罪が少しずつ綻んで、直美と加奈子が現実に押し潰されそうになるのをしっかりと描いてくれました。次回が最終回。原作と同じになるのかも気になりますが、個人的にはドラマですから、“勇気ある自己実現の旅” を成功させてあげたいです。

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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