あさが来た (第136回・3/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第23週『大番頭のてのひら』『第136回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
※ 本作は 3/5 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日、ベタボメ感想だけではないので、ご理解を。
千代(小芝風花)の前に、ずっと気になっていた啓介(工藤阿須加)という青年が突然現れる。成澤(瀬戸康史)は、女子大学校設立のための寄付がうまく集まらず焦っていた。そんな成澤をあさ(波瑠)は、強い言葉で激励する。その様子を見てしまった千代と啓介は…。そして新次郎(玉木宏)は、啓介が好青年なのでとまどってしまう。一方、和歌山のはつ(宮崎あおい)のもとには、ある知らせが入る。すると…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
新田真三氏の演出の苦労のあとが…
奇しくも、宜(吉岡里帆)が「小説のような出来事」の台詞をそのまま映像化したような直球勝負のアバン。奇を衒わない新田真三氏の演出もここへ来て、もうこんな感じにしか料理できないって感じがひしひしと…。ご苦労さまです。
久し振りの「あさ祭り」の様相の演出も見事
主題歌明けも、前回まで雁助(山内圭哉)担当だったうめ(友近)が何もなかったように、「小説のような出来事」に参加して…
このままだらだら続くかと思いきや、成澤(瀬戸康史)が登場して、虫の音も高らかに、照明も気合の入った真っ昼間のピーカンライティングで、あさ(波瑠)が啖呵を切るシーン。音楽も五代さま登場でお馴染の「舶来でごわす」のハードギターが鳴り響いて、久し振りの「あさ祭り」の様相の演出。
この位に演出しないと、今月に入って誰が主人公だか解かり難い状態が続いていたから、この新田氏の演出はそれに風穴を空けてくれた。カメラアングルもこれでもかって位にあさを下から煽って女傑らしさを魅せた。なぜ、こう言うシーンがめっきり減ってしまったんだろう?
演技指導と編集が冴えた、よのを啓介が支えるシーン
脚本的には、予想通りに女子大学設立話はトントン拍子に進んだのでスルー。と言うことで再び新田氏の演出、特に演技指導で良かったところの話をしよう。
啓介(工藤阿須加)がよの(風吹ジュン)の腕を引き体を庇って家から出て来たシーンが良かった。身体が弱まってるよのに、千代(小芝風花)とかの(楠見薫)が手助けした(であろう)シーンは、ハンディカメラでよろよろと後退しながら啓介らを撮影することで、視聴者を劇中に招き入れて想像に任せるって作戦。
そして、よのの「すんません」の台詞の前でカメラはポンと寄って、今度はきっちりカット割りすることで客観視させて、微笑ましい祖母と孫とのやり取りを楽しませる。よのも啓介に好意を持っているのもほんわかと伝わるし、千代の気持ちも、もちろん啓介の気持ちも。演技指導と編集が冴えたシーンだった。
あとがき
和歌山の眉山家のくだりも、正に半年間のエピローグって感じになってきました。15分間の構成としては、千代の恋バナに、若干あさが割り込んで、はつがお約束で登場って感じで、あさの人生を見たい私としては少々物足りなさを感じます。でも、今日はあさが啖呵を切る場面があっただけ良かったです。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
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第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
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第8週『京都、最後の贈り物』
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第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
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第13週『東京物語』
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第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
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[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
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第17週『最後のご奉公』
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第18週『ようこそ!銀行へ』
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第19週『みかんの季節』
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第20週『今、話したい事』
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第21週『夢見る人』
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第22週『自慢の娘』
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第23週『大番頭のてのひら』
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