あさが来た (第133回・3/7) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』公式
第23週『大番頭のてのひら』『第133回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
 本作は 3/5 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日、ベタボメ感想だけではないので、ご理解を。


かつて加野屋で大番頭を務めていた雁助(山内圭哉)は、神戸で別れた妻と娘夫婦とでマッチ工場を営んでいた。その雁助が工場で、事故にあってしまう。多忙なあさ(波瑠)に変わって、新次郎(玉木宏)や榮三郎(桐山照史)、うめ(友近)が雁助の病室に見舞いに駆けつける。雁助の病状とは…。あさは、女子の大学校の創立に向けた活動が難航していた。なんとかしようと粘り強く働くあさに、ある知らせが来る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

流石に、今回のアバンタイトルは無いと思う

ついに、クランクアップしてしまった本作。もう「こうして欲しい」と言う声は作品に届かない。唯一は語りを含む編集作業への期待だけ。この月曜日から、そう言う視点で観ていこうと思う。

アバンタイトルだが、先週のダイジェスト版に土曜日の終盤を加えて再編集しただけの、言いたくないがお粗末な仕上がり。これから編集が一番大事な時だと書いた直後からこうなるとは思わなかった。

主題歌明けから、新田真三氏の観易い演出の連続

さて、今週の演出は、第10週『お姉ちゃんの旅立ち』、第14週『新春、恋心のゆくえ』、第18週『ようこそ!銀行へ』を担当した新田真三氏だ。照明や小道具使いやカット割りが巧い西谷真一氏の見応えある演出に対して、新田氏の演出の見所は、映像的な手法を積極的に用いたり、何より奇を衒わないこと。

主題歌明け、早速先週では見られなかった横移動のカメラワークの1カットで、銀行内の噂話をサラリと処理。次のシーンでも台詞のある千代(小芝風花)に続いて、無言で頷くだけのよの(風吹ジュン)とうめ(友近)をサラリと割り入れて、音楽に合わせて徐々に事の重大さを丁寧に奇を衒わず描いた。

画面構図やカメラワークも、描写内容に合ってる

続いての銀行内のシーンで、あさ(波瑠)がテキパキと指示を出すくだり。僅かにカメラを煽り気味に置いて、少しだけあさを見上げる視点で撮影することで、威厳あるあさをさり気なく強調。

その後のうめのカットもわざわざ腰からパンアップするカメラワークで、あさのうめへの信頼感を。また、2人が座位でなく、テーブルを挟んで立つことで2人の関係が単純な上下関係でなくある意味で対等で向き合える立場でもあることが見て取れる。その後の加野銀行の看板を背景に夕日の中に立つふゆの辛い心情が良くわかる。

また。難航する資金集めを描く中で、久し振りに登場した第9週のペンギンのアニメ。このアニメこそ新田氏のアイデア。こう言うカットが1カット挿入されるだけで、連ドラの壮大さが感じられて楽しい。

病院の待合室での立ち位置の構図が意味するもの

終盤、あさとうめが向かい合う立ち位置構図で信頼感を表現したのの応用として、病院の待合室での新次郎(玉木宏)たちと雁助の妻ツネ(松永玲子)たちが木製ベンチを挟んで立ったまま会話したのが印象的。特に雁助の娘ツゲの夫・竹男()がベンチで座り新次郎たちに背を向けて話し続ける。

雁助(山内圭哉)には絶大な信頼がある新次郎たちと、その家族とはどうなのか。敢えて、向かい合う立ち位置構図で、そして病室内でのツネのやや冷たい物言い。この先の展開に複雑なものを感じさせる工夫がされていると思う。

あとがき

やはり、新田真三さんの演出は落ち着いて見られますね。それだけに気になるのが、脚本。特に1週間の日割りの構成です。土曜日と月曜日でほぼその週のネタ振りをすべてやってしまって、火曜日から金曜日で詳細を描くって構成のことです。

確かに登場人物を全員使い、過去のエピソードも絡めて、良い感じで最終章に向かっているのは認めます。人間、そんなにドラマチックなことばかりで無いことも承知しています。しかし、本作は虚構の中の現実。もう少し、ヒロインの葛藤をしっかり描いても良いと思います。

もうクラックアップしてるので、どうしようもありませんが。何度も書いて恐縮ですが、昨年暮れから2月くらいのあの躍動感ある作風が再びみられることを期待します。

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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
1 2 3 4 5 6
第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
103 104 105 106 107 108
第19週『みかんの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『今、話したい事』
115 116 117 118 119 120
第21週『夢見る人』
121 122 123 124 125 126
第22週『自慢の娘』
127 128 129 130 131 132
第23週『大番頭のてのひら』

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あさが来た 第133回

『大番頭のてのひら』 内容あさ(波瑠)が、大学設立の準備を進める中、雁助(山内圭哉)が事故にあったというしらせが届く。新次郎(玉木宏)榮三郎(桐山照史)が見舞いに行くことを決断。大学設立に忙しいあさに代わって、うめ(友近)が。。。。 敬称略 えっと。。...

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