あさが来た (第132回・3/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第22週『自慢の娘』『第132回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
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あさ(波瑠)の娘、千代(小芝風花)が女学校を卒業する。千代の友人の宜(吉岡里帆)は、あさのもとで秘書見習いとして働き始めることに。花嫁修業をする千代には、気になることがあった。女子大学校設立を目指すあさと成澤(瀬戸康史)たちの活動の成果が徐々に現れ出す。大隈綾子(松坂慶子)と喜び合うあさ。一方、和歌山では、はつ(宮崎あおい)に惣兵衛(柄本佑)があるものを手渡す。すると、はつは…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今週最も “いつもらしい” 仕上がりのアバン
ついに土曜日。今週の私の見所の1つであった、本作初担当の鈴木航氏の演出。残念ながら、金曜日までアバンタイトルは終始今一つで、本編については照明演出に難ありだったが、演技指導やカット割りなどにおいては脚本の粗を補強・補完するところがあった。
そして今回。2分半以上の長尺のアバンだったが、今回が最も本作らしい仕上がりだったと思う。間違って欲しくないのは、あくまで “いつもらしい” と言う意味で “鈴木航氏らしい” と言う意味では無い。そう感じた理由は本編を観れば分かったと思う。
俳優の見せ場であるはずの “間” も与えず…
アバンの冒頭で事件経過を表明したから、アバンを含めて本編も何でもアリ状態になった。お蔭で、いや、つくり手(脚本家だけとは限らないの意味)の作戦通りに、主題歌明けから台詞と語り三昧。台詞、台詞、語り…で箇条書きを超えて、どんどん場面転換するわするわ。
あの亀助(三宅弘城)とうめ(友近)にも、俳優の見せ場であるはずの “間” も与えず、音楽で強引に話を押し進めちゃった。いくら、次週のネタ振りの土曜日でも、これはやり過ぎでは?
眉山家だけ、別格扱いで描写する違和感が…
その上驚いたのは、本作では特別待遇のはつ(宮﨑あおい)がいる和歌山のくだりまで一気に場面転換したことだ。流石に惣兵衛(柄本佑)とのやり取りは特別待遇が活かされて情緒溢れた描写になっていたが、逆に、眉山家だけ別格扱いで描写する違和感が…
あとがき
流石にエピソードを詰め込みではないでしょうか。好意的に解釈すれば、メインだけでなく脇役を含めた愛すべき全キャラクターの群像劇を15分間観たようなと言えます。しかし、一方で、きっと今回の15分の脚本は台詞がぎっしり詰まって、行間があったのかな?と心配になりました。
宣ちゃんだ、五代さまだと賑わうのを否定はしません。でも、残り4週間となり、描いて欲しいし、描くべきは、あさちゃんだと思います。白岡あさが群像劇の一員では困ります。以前も書いたように、年末から年明けには素晴らしい脚本と見事な演出と見惚れる演技がありました。また、それを観たいんです。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
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第19週『みかんの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『今、話したい事』
115 116 117 118 119 120
第21週『夢見る人』
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第22週『自慢の娘』
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