スペシャリスト (第8話・2016/3/3) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『スペシャリスト』(公式)
第8話『最終章!殺人トーナメントの標的は宅間!?妻との永遠の別れ…』の感想。
なお、過去の『スペシャリスト1,2,3,4』は鑑賞済み。
同窓会で上京した元妻・美也子(紺野まひる)と再会した宅間(草なぎ剛)。その後、署に戻った宅間は、野方(和田正人)から3件連続射殺事件の捜査資料と妙な遺留品を見せられる。宅間は、殺人事件が続くと予言。すると唯子(芦名星)らが調べていた殺人現場でも同じ特徴の遺留品が見つかる。やがて宅間は、過去に殺人を疑われながら相応の罪に問われなかった人間が裏サイトにリストアップされ、次々と殺されていると気付く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
いつもより “スピード感とハラハラドキドキ” は倍増
正直、今回の「殺人トーナメント」と言う構造、『スペシャリスト2(4も回想で登場)』に登場した犯罪のシナリオを書く天才・佐神稚洋(上川隆也)からの挑戦状と言うSP版時代からの構成を持ってきたことも、結構複雑なものだったと思う。
しかし、戸田山雅司氏の見事な脚本力で、いつもと全く変わらない、いや、むしろいつもよりスピード感とハラハラドキドキを倍増させて、その上視聴者に分かり易く描いたのは流石と言うしかない。
特に、最終章と銘打った今回に、SP版の犯人を絡めた構成は、シリーズ初期からのファンを十分に魅了したと思う。
“俳優・草なぎ剛” が、現実味とミステリアスを添える
以前に「脚本の先は読まずに演じている」ような話をされていた草なぎさん。あの宅間(草なぎ剛)の軽妙なのに自信ありげな語り口、次の行動が読めない不安定さ、身体はそこにいるのに思考の先はとっくにもっと先へ行ってしまっているような不思議さに、きっと、その演技手法が最大に活かされているのだろう。
もちろん、脇を固める俳優さんたちも素晴らしいのだが、やはり、“俳優・草なぎ剛” の存在感が本作のジェットコースターのようなストーリー展開に、強烈な現実味と奇怪なミステリアスさを添え、確固たる「本作らしさ」を完成させていると思う。来週まで待たなければいけないのが辛いほどだ。
あとがき
「宅間の危うさ」と言う部分も、SP版からの引用ですね。連ドラ版から観た視聴者向けの解説は極力少な目にして、テンポの良さと人間の妖しげな部分を全面に押し出したのが成功だと思います。本作も今期の連ドラでは完成度が高いですね。
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【これまでの感想】
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト」 (2013/5/18) 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト2」 (2014/3/8) 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト3」 (2014/2/28) 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト4」 (2015/12/12) 感想
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
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