[読書] 築地魚河岸 寿司ダネ手帖 (知ればもっとおいしい! 食通の常識) (福地 享子/著・世界文化社) 感想

ユニークな経歴の著者の “寿司愛” に溢れた1冊
婦人画報社(現ハースト婦人画報社)、フリーランスの編集ライターを経て、築地市場の水産仲卸のチラシ作りを頼まれたことをきっかけに、築地でバイトから始めて築地市場の水産仲卸有志でつくる「築地魚市場銀鱗会」の事務局長と言うユニークな著者の経歴が、ふんだんに活かされた “寿司愛” に溢れた1冊だ。
寿司ネタから、築地が培ってきた魚文化が見えてくる
著者が、寿司ネタや天ぷらネタを扱っていた仲卸で働いていたと言うだけあって、魚を寿司ネタの角度から切り取って、魚介類と言う生物としてや、日本の寿司文化へと広く深く切り込んでいるのが素晴らしい。また、「築地寿司清」で撮られた美しい寿司の写真はよだれもの。資料写真も貴重なものも多く勉強にもなる。
寿司屋に行く前の予習用にピッタリ
「寿司ネタ手帖」とあるように、実にコンパクトなサイズで持ち歩きに便利。ウンチクも写真も小型本としては多めで濃い内容。寿司屋に行く前に電車の中でチラリと予備知識で読むのに丁度良いサイズ。この本を読むと、日本人に生まれたことを誇りに思うし、何より寿司屋に駆けつけたくなる魅力的な本だ。
あとがき
星5つ★★★★★の本は、当blogではとても珍しいです。著者の対象物への愛情の深さ、持ち歩きしやすいサイズ、買い求めやすい価格、いずれも回転寿司に行くのを一度止めるだけで手に入る日本の食文化の代表である「寿司ダネ」が手に取るように分かります。これ、本気ですすめます。
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