あさが来た (第123回・2/24) 感想

連続テレビ小説「あさが来た」

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』公式
第21週『夢見る人』『第123回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
※ベタボメ感想だけを読みたい人は、ブラウザバック(=ブラウザ上で前のページへと戻る)をするのが良いと思います。


あさ(波瑠)が入院している病室で新次郎(玉木宏)と娘の千代(小芝風花)と親子三人で夜を過ごすことに。あさは千代に、新次郎と出会った頃のことや嫁いで来たときのこと、そして千代を出産したときのことなどを話す。すると千代は…。あさを見舞うために加野銀行を訪れていたはつ(宮崎あおい)と惣兵衛(柄本佑)は、立派な銀行の様子に感心し、懸命に働く長男、藍之助(森下大地)を見て喜ぶ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

ついに、アバンタイトルで “普通の千代” が描かれた

これまでも幾度か「朝から、母子のぶつかり合いばかり見たくない」と書いて来た。ところが今回のアバンタイトルでの千代(小芝風花)は至って普通。細かいことは後述するが、千代の母親への反発には理由があるし納得も出来る。しかし、ここ一か月はそこを無視して反発だけを描いて来た。

本作が良質なホームドラマの一面を持っているとも度々書いて来た。だとするなら、もっと千代の心の表と裏、思春期の口に出来ない本音とつい口走ってしまうこの2面性を普通に描けば良かったと思う。今回のアバンは正にそれが実行された。その上、勝ち気なあさ(波瑠)の心の裏と表まで描いた。

そして、母と娘の仲裁を優しくコミカルにした新次郎(玉木宏)。あさと千代の「えっ?」に合わせた主題歌の入り方。今回のアバンは西谷演出を楽しめそうな予感がする。

病室の天井からの照明が、若干明る過ぎる理由

主題歌明けは、藍之助(森下大地)の部屋。実は、どうしても病室の天井からの照明が明る過ぎるのが気になるのだが、病室があの位に明るくないと、行燈1つの灯りの部屋のあのほんわかした味わいと雰囲気が出せない。その違和感を序盤で各シーンを交互に編集して、目を慣れさせ感じさせない工夫もさり気なくていい。

登場人物と思い出を共有してこそ、作品に入り込める

そして、はつ(宮﨑あおい)と惣兵衛(柄本佑)夫婦のシーン。行燈1つの味気ない従業員部屋だからこそ、あちこち目線が行かず、妹を心底心配する姉の気持ちもストレートに伝わった。

また、今回は一度も加野屋の外観も他の部屋も見せていないのに、惣兵衛に「こない立派な家」と視聴者の想像に委ねたのも悪くない。なぜなら、見せないことで、視聴者に惣兵衛とはつと一緒に眉山家の栄華の時代を思い出させることになるから。そう、登場人物との思い出の共有で、更に作品世界に入り込めるって訳だ。

病室での親子3人の会話も演出も秀逸だった

その後は、ベッドの上のあさと千代、その傍らにいる病室の1シチュエーションの芝居が続く。寝ているだけのあさと千代だが、意外に細かく凝ったカット割りと、2人に背を向ける新次郎のインサートカットの編集で丁寧に魅せてきた。それに、照明に背を向ける暗がりの新次郎を演じる玉木宏さんの演技も見事。

また、どうしても単調になるから適度に回想シーンを挿入したり、「へっぴり腰て」と小声で呟く新次郎を挟んだりと飽きさせない工夫を施しながら、あさによる思い出話でここでも登場人物との思い出の共有。

更に、徐々に心をほぐしていく千代の台詞に、♪365日の紙飛行機のインストゥルメンタル・ヴァージョンを被せ、一風変わった母と娘の関係の修復されていく様を、シーンのケツ(終わり)と曲終わりをピッタリ合わせた編集も見応えも聴き応えもあった。

トップサスに怪し気に照らし出される不気味な与左衛門

そして、終盤は雰囲気を変えて舞台演出風に、月明りを模したトップサス(演者の頭上から当てる照明)で怪し気に照らし出されて、萬谷与左衛門(ラサール石井)が登場。やはり、今回は西谷演出が冴えまくってる。

あとがき

今回の15分間は、いろんな意味で良かったです。実は気になっていた千代と藍之助の描き方も、今回で腑に落ちた気がします。2人共、ティーンエイジャーになってからの登場ですが、千代は必要以上に描かれ、藍之助は必要最小限しか描かれてきませんでした。

でも、作家の思い入れを抜きにすれば、視聴者(私)にとってはどちらも同じ。平等に描いて欲しかった。だから、千代の出番が鼻についたのです。このことは、実はあさとはつにも言えます。ただ、最近は物語の流れとして、はつの時間的な出番が減ったために不平等さは感じにくくなっていますが、無くなったとはまだ言い難いと思います。

ですから、予告編にもあった、今週の後半以降にあがかれるであろう「あさとはつの姉妹の物語」を残り1か月ほどになった本作の脚本と演出がどう見せてくれるのか、大いに期待をしていますし楽しみです。

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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
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第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
103 104 105 106 107 108
第19週『みかんの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『今、話したい事』
115 116 117 118 119 120
第21週『夢見る人』
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