いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう (第6話・2016/2/22) 感想

フジテレビ系・月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(公式)
第6話『衝撃の再会』の感想。
静恵(八千草薫)の家を最後に6人が別れてから5年。音(有村架純)は介護施設で、後輩の指導に当たるまでになった。静恵が偶然街で木穂子(高畑充希)を見て声を掛け、音は木穂子と5年ぶりに再会する。2人は近況を報告し合い、やがて練(高良健吾)の話題に。それぞれ東日本大震災の際に、メールで安否を確認した後は、共に連絡が途絶えていた。そこで、柿谷運送を訪ねてみた音は、練の現在の居場所を記した名刺を受け取る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
高良健吾さんと八千草薫さんの芝居に魅了される
物語に入る前に、まず書いておきたいのが、高良健吾さんの芝居が素晴らしいこと。特に、無言での佇まい。今の練の心を佇まいだけで表現する芝居。そして、八千草薫さんのいぶし銀のようなさりげない芝居も素晴らしい。大声で騒いだりわざとらしく咳込むのとは明らかに違う繊細な感情表現。
もはや、第2章のための5年間の時間経過を入れてしまったために、第6話なのにまた説明台詞三昧の、まるで朗読劇かラジオドラマでも良さそうな非映像的な本作に、映像を観る必然性を与えてくれた高良さんと八千草さんの演技。この2人の芝居は見る価値に値すると思う。
曖昧な表現で淡々と物語を紡ぐ坂元節は、色濃くなった
さて、物語だが、表面的には説明台詞が多かったせいもあるが、感情的な台詞も芝居も少なくして、これまでの5話を面白いと思っていた視聴者には肩透かしに感じたかもしれない。その位に新たな状況説明と次回以降へのネタ振りをして終わった。
ただ、台詞にちゃんと耳を傾ければ、「恨み」を敢えて「逆恨み」と言い換えたり、若者たちの特性だと言わんばかりに曖昧な台詞で、何かが起こっていそうな、何かが起こりそうな雰囲気を漂わせて、淡々とストーリーが紡がれていく坂元節は健在。いや、むしろ色濃くなったと思う。
坂元節で “観易さ” と “月9らしさ” の共存できるか?
私としては、今回くらいのトーンの方が観易いし、前回までのあちこち事件発生中みたいな状況よりも悪くないと思う。但し、明らかに前回までの方が『月9』らしく、今回を第2章のプロローグと考えると『月9』からはかけ離れて行くように思える。
前回まで、視聴率は右下がりで平均9.81%と10台を切ってしまった本作。視聴率巻き返しのために、坂元脚本で “観易さ” と “月9らしさ” が共存可能なのだろうか?その辺は過去の坂元脚本が苦手だった私には大いに気になる…
あとがき
不幸を散りばめたようなストーリー、若者の心の苦悩や葛藤を辛い社会の現実に乗せて綴るストーリー、それ自体は悪いとは思いません。個人的には、月9史上初の視聴率1ケタスタートとした『恋仲』に似てきたのが心配。その『恋仲』も8%台には落ちませんでした。
やはり、高良さんと八千草さんの演技は多くの人に見て欲しいので、視聴率アップのためのテコ入れは大歓迎です…
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