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特集ドラマ 海底の君へ (2016/2/20) 感想

特集ドラマ 海底の君へ

NHK総合・『特集ドラマ 海底の君へ 』公式)の感想。


茂雄(藤原竜也)は万引きを強要された少年・瞬(市瀬悠也)をかばい、その姉、真帆(成海璃子)に出会う。ある日、パニックを起こした茂雄は真帆に救われ、中学で受けたいじめの後遺症で苦しんでいることを告白する。二人が関係を深める中、瞬がいじめを苦に自殺未遂を起こしショックを受ける茂雄に、かつてのいじめ首謀者・立花(忍成修吾)が「いじめがなくなることはない」と言い放つ。心に傷を負った茂雄は過激な行動を起す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

演技派の藤原竜也さんと大友良英氏の劇伴で…

脚本は、『ミス・パイロット』『表参道高校合唱部!』の櫻井剛氏。演出は、『純情きらり』『てっぱん』の石塚嘉氏。音楽は、『あまちゃん』『64(ロクヨン)』の大友良英氏。中学生時代のいじめの後遺症に苦しむ男の苦悩を演技派の藤原竜也さんにお願いし、大友氏のアバンギャルドで実験的な音楽でドラマ化しようって感じの企画作品。

と書いておいて、私自身は、藤原さんがこの役どころをどう演じ、大友さんのギターがどうドラマに絡むのかを観たかったと言うのもあるのだが…

これほどテーマがぼやけた作品も珍しい

脚本が、いじめた側の描写もされた側の描写も中途半端な傍観者的視点で最後まで進むのが、イマイチ納得し難い。また、演出も、いじめ問題を真正面から捉えず、いじめもその男の人生の中の苦悩の1つとし、それを無償の愛で支えるの女との恋バナ(「愛の物語」とは格好良過ぎだから)に仕立てたかったようなのももやもやする。

また、作品自体はNHKのいじめ撲滅キャンペーン『いじめ、なにそれ?というほうへ。』の一環として作られた。まあ、確かに「いじめは止めましょう」のメッセージはなくもないが、これほどテーマがぼやけた作品も珍しいと思う。あれこれの立場を見方にし正当化しようとしたのが、何を描きたいのか見えなかった理由ではないだろうか。

いじめ被害者の末路を、自爆テロ未遂犯に描くか…

まず、本作の主人公・茂雄(藤原竜也)に目を向けると、子どもの頃のいじめられた体験を大人になっても引き摺り、日常生活に支障をきたし、家族の幸せまでも奪ってしまうと言ういじめ被害者の苦悩や葛藤を描く反面、敵討ち的な発想でいじめに関与していない当時の同級生まで巻き込んで爆死すると言う結論を導かせたのはどうかと思う。

確かにそう言う思考に至る人間もいると思うが、いじめ撲滅を描くためのドラマであれば、主人公がその結論に至る過程で歯止めがかかるような展開にしないと、いじめ被害者に誤ったメッセージを送るのではないかと思う。

いじめ加害者のその後は、お咎めなしで描くか…

また、茂雄の敵役となった現弁護士で当時のいじめ首謀者・立花(忍成修吾)に目を向けると、このドラマ上は何のお咎めもなく無罪放免的に描かれて終わる。一般的にいじめた側はそのことを忘れているし、罪の意識は薄いとされるが、本作のエンディングも現実の最大公約数をそのまま描いて終わったが、それで良かったのか。

ドラマなのだからせめて茂雄が立花だけでも道連れに死んだら良かったとは思わないが、いじめの被害者を自爆テロ犯のような加害者に描いておいて、(いくら自分がいじめの首謀者と自覚していなかったとは言え)いじめの加害者を放置したままにしたのは、本作の大人になったいじめ加害者への問題提起に対して逃げ腰のまま描き終えたとしか思えず、ここも合点が行かない。

茂雄の唯一の社会との接点である真帆も中途半端で…

そして、茂雄と偶然知り合い、その心の深い傷を見抜き、茂雄の心を救おうとする真帆(成海璃子)の存在。「生きてよ、私のために」と自爆しようとする茂雄に訴え止めさせる。茂雄も真帆も他人との同調を嫌う点で似ており、そんな2人が互いが関わり合うことで互いの心の傷を癒し合う関係になっていたと、好意的に解釈をした。

社会とのつながりを持てなくなった人間・茂雄の唯一の社会が真帆。だから真帆の言葉に我に返ったのだと思うが、それならもっと、茂雄と真帆を描くべきだった。3人しかいない主要登場人物の関係を不明瞭にしたのは、この類のテーマのドラマとしては、なぜ敢えてドラマにした?と言わざるを得ない。

あとがき

「子ども時代のいじめは、大人になってもその傷は癒えることはない人もいる。だから、いじめは止めましょう」と言うことでも言いたかったのでしょうか?土曜日の午後7時半から73分もテレビの前で小中高生のいじめっ子が本作を観て、心を入れ替えるなんてことがあるのでしょうか。

かと言って、当時いじめをしていた大人が本作を観たところで、悔い改めることなんてないだろうし、例え悔い改めるとしたら親子二代でいじめの加害者にならないように教育指導するくらい。結局、何のために貴重な受信料をつかって製作したのかの意味すら解からず仕舞いのドラマでした。

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海底の君へ

藤原竜也、成海璃子、水崎綾女、忍成修吾、市瀬悠也と、キャスティングが豪華だったのと、大友良英の音楽に興味を覚え、観てみました。 あの川崎中学生いじめ殺人事件にも影響されたのかな? 自身のいじめ体験と、心通う相手の身内が受けたいじめ… そして炸裂する、同窓会での復讐心… ありがちなオハナシなのですが、藤原竜也、成海璃子、忍成修吾の存在感と演技力で魅せていました。 個人的には、...

コメント

No title
海底の君へは、次からはTBSで「日曜劇場海底の君へ」というタイトルで連続ドラマとして放送するそうですが、TBSの日曜劇場での海底の君へはリメイク版のため、納得が行かない点があります。社長役が麿赤兒さんではなく、中丸新将さんになっていることと、更に連続ドラマとして放送のため、スタッフには天国に一番近い男・アルジャーノンに花束を(2015年にTBSの金曜ドラマで放送されたほうの作品)・仰げば尊し(TBSの日曜劇場で放送された作品)のスタッフが抜擢されていることと、藤原竜也さんに少年時代、成海璃子さんに少女時代が設定されており、藤原竜也さんの少年時代を菊池風磨さんが、成海璃子さんの少女時代を黒崎レイナさんが演じるためです(藤原竜也さん、成海璃子さん、水崎綾女さんはTBSリメイク版もそのまま続投)。TBSで海底の君へを放送する場合、麿赤兒さんでは年を取りすぎてしまったとかでそぐわないことと、その作品内容に応じたスタッフを抜擢する必要があるためです。
  • 2016-08-25│19:16 |
  • 鎌倉霊園正門前太刀洗 URL│
  • [edit]
Re: No title
☆鎌倉霊園正門前太刀洗さん
コメントありがとうございます。

テレビドラマは、観てみないと何とも言えないので…
  • 2016-08-25│19:58 |
  • みっきー(管理人) URL│
  • [edit]

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