スミカスミレ 45歳若返った女 (第3話・2016/2/19) 感想

テレビ朝日系・金曜ナイトドラマ『スミカスミレ 45歳若返った女』(公式)
第3話『つき合って下さい!!45歳下と涙のデート!?遊園地で大パニック』の感想。
なお、原作:高梨みつば「スミカスミレ」は未読。
すみれ(桐谷美玲)は真白(町田啓太)からデートに誘われるが、驚いて返事ができない。黎(及川光博)に励まされたすみれは、自分から真白を遊園地に誘う。そのころ、早雲(小日向文世)は黎の退治作戦を練っていた。そんな中、すみれは千明(秋元才加)らの勧めで買った今どきの服装で出掛け、真白と初のデートを楽しむ。ところがそこに黎や亜梨紗(水沢エレナ)が合流する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
“65歳の澄の葛藤を描いた恋バナ” としては悪くない
視聴率が第1話が7.8%、第2話が4.6%と急降下した本作の第3話。今回は説明関係がほぼ無くなったこと、恋バナの展開がそこそこ速いこと、早雲(小日向文世)も動きしたことも相まって、これまでで一番本作らしさ、特に澄(松坂慶子)の心と体の葛藤が恋バナを中心に面白おかしく、そしてちょっぴり感動的に描かれて良かった。
最初から “奥手で正直で古風な女の初恋物語” で良かった?
ただ、正常進化しているとは言い難い。今回の面白さは、あくまでも全体のストーリーから、「恋にオクテで、真面目で正直者で、古風な立ち振る舞いをする女子大生の初恋物語」の部分だけを好意的に抽出した感想だからだ。お分りのようにこの「初恋物語」に「入れ替わり」の条件は必須でない。
「入れ替わり」がなくても、この「初恋物語」は十分にそこそこ楽しめるように仕上がっていると思う。なぜ、普通に桐谷さん主演で、「恋にオクテで、真面目で正直者で、古風な立ち振る舞いをする女子大生の初恋物語」を作れば良かったとさえ思っている。まあ、桐谷さんが21歳の女子大生に見えるかの現実問題は置いておくが…
あとは、「入れ替わり」を如何に違和感なく必然に見せるか
しかし、本作の見せ所は黎(及川光博)の魔法による「入れ替わり」。問題は、普通に「女子大生の初恋物語」を描くだけで面白いはずなのに、「入れ替わり」を物語に組み込むと、あちこちに映像作品としての詰めの甘さやほころびが見えてしまうのが残念なところ。
最大の問題は、演技と映像的工夫によっても、澄(松坂慶子)はすみれ(桐谷美玲)に見えるけど、すみれは澄に見えないこと。私ならすみれのシーンを、上手くCGなりで澄を合成するとか、もっと澄のモノローグを多用して、澄の存在を視聴者に常に意識させないと厳しいと思う。
『民王』の成功は父と息子の出番が対等に多かったことと入れ替えの演技の素晴らしさ。それを活かさない手はないとも思うが…
あとがき
すみれの初恋物語の部分はそれなりに良く出来てると思います。がしかし、「入れ替わり」の部分との重なりが不自然なんです。だから、すみれと澄が入れ替わるタイミングが鼻についたりします。今後の成功は、「入れ替わり」の描き方の工夫次第だと思います。
最後に。本作は池頼広さんの劇伴に大きく支えられていますね。あのサウンドがあるから、何となく「入れ替わり」の不思議さとか妖艶さとかを醸し出していると思います。やはり「音」を有効活用すべきです。
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