あさが来た (第119回・2/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第20週『今、話したい事』『第119回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
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東京で多くの協力者を得たあさ(波瑠)が大阪に戻ってみると、新次郎(玉木宏)や榮三郎(桐山照史)が困った顔をして待っていた。あさも困り果てるその理由とは…。あさは家に戻っていた娘の千代(小芝風花)と久々に話をする。しかし、話がかみ合わず口論になってしまう。加野銀行では、萬谷(ラサール石井)が金を貸せと店内で暴れ出す。すると新次郎が…。そして、千代と話していたあさの身に大きな事件が起こる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
なぜ、今回はアバンでそんなに話を急ぐのか?
さあ、金曜日が始まった。アバンタイトルの1カット目があさ(波瑠)なのは良かったが、早々に東京での協力者集めが順調に行ってる旨の語りで少々がっかり。前にも書いたように、女子大学設立のくだりではあさの仕事上の “転” を見たいのだ。しかし、すぐに暗雲が立ち込めるようなくだりへ。うーん、なぜ今回はアバンでこんなに話を急ぐのだろう?
こう言うヒロインの紆余曲折を観たかった
主題歌明けは、私の望み通りにあさの仕事上の “転” が描かれた。女傑と呼ばれ女性実業家のパイオニアに平十郎(辻本茂雄)が「奥さんの道楽」と反発する。凹むあさ。「店のため」とあさを諭す榮三郎(桐山照史)も良い。そして、更に凹むあさ。こう言うヒロインの紆余曲折を観たかったのだ。
いつまで母子のぎくしゃくを無駄に引っ張るのか?
しかし、5分もしたら物語は千代(小芝風花)の話になっちゃった。確かにこれもあさの子育て上の “転” とも言えなくもないが、正直千代のことはこの1か月近く殆ど進展がない。この母子のぎくしゃくを無駄に引っ張ってるだけ。これは明らかに1年前の『ま○』に似てる。それだけは避けないといけないはず…
母子の話を好きな人がいるのは理解するが、正直朝から母親を責める娘を度々見せられるのは決して良い気分じゃない。ぎりぎり宜(吉岡里帆)の笑顔に救われてはいるが。そして、何の決着も付かず5分で終わり。ホームドラマとしてはアリでも、朝ドラらしいとは言い難い。だって1年前もそうだったのだから…
妻の活躍の裏に夫ありと言うのは朝ドラらしくて良い
そして、3部構成の3つ目は萬谷与左衛門(ラサール石井)が登場。冒頭では自由奔放のあさに少々困っていた新次郎(玉木宏)だが、ここではビシッとあさの見方を見事に演じる。妻の窮地を支える夫を描くのは良い。僅か2分のシーンだが、妻の活躍の裏に夫ありと言うのは朝ドラらしい。こう言う場面を増やして欲しい。
あとがき
ついに、あさが与左衛門に刺されました。こう言う言い方が正しいか分かりませんが、いい加減に千代も母親のことを理解した方が良いと思います。もう母親への感謝を口にしても良い時期では? 一体いつまで、捻くれ者で我儘な千代を引っ張るんでしょうか。千代の部分だけ物語が停滞してしまっています。
あと6週間しかないのです。このまま母子関係の修復に時間を割いて、結果的にあさの仕事上の “転” が蔑ろに描かれるのは残念過ぎます。折角、12月中旬から良い感じであさと新次郎が描かれつつ、あさの仕事も描かれているだけに、千代のくだりの引き伸ばしだけは早期に解決して欲しいです。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
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[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
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第17週『最後のご奉公』
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第18週『ようこそ!銀行へ』
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第19週『みかんの季節』
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第20週『今、話したい事』
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