あさが来た (第116回・2/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第20週『今、話したい事』『第116回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
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新次郎(玉木宏)が美和(野々すみ花)のレストランに行くと、そこに成澤(瀬戸康史)がいた。そして成澤は、あさ(波瑠)の前で日本で初めてとなる女子の大学校設立について熱弁をふるう。興味を持ったあさは成澤に資金を融資しようとするが、平十郎(辻本茂雄)は強く反対する。すると、成澤は、お金は借りたくないという。その理由とは…。一方、和歌山のはつ(宮崎あおい)のもとに藍之助(森下大地)から手紙が届く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
成澤の、五代さまの後継者を意識した登場も楽しい
前回に続きアバンタイトルの1カット目は「加野銀行」の看板を入れ込んだカット。そして、突然の成澤(瀬戸康史)の歌謡ショーがスタート。主題歌明けの新次郎(玉木宏)の台詞も相まって、完全に五代さまの後継者を意識した登場だ。
脚本や演出が一部の脚本に偏るのは、毎度言うように良くないが、時代の変化や物語の進展を示すのには大いに利用すべきと思う。ただ、アバンにヒロイン・あさ(波瑠)が登場しなかったことと、主題歌中のクレジットに、はつ(宮﨑あおい)ら眉山一家の名が連なっていたのが気になるが…
あさの女性実業家しての交渉術が見えた
成澤が3年も要して書いた指南書に豪く感動したあさが、再会の喜びを噛み締めるのも束の間に、成功した女実業家の1人としてどんどん成澤を攻め込んでいくのが良い。指南書を書いた本人に指南するってナンセンスの面白さ。
更に、あさの指南で成澤が身ぎれいになるシーンも面白い。そのまま風呂場の前で正座して、女子大学の設立資金のソロバンを弾くのも、映像的に意外だしテンポが良くていい感じ。そして、あさの「30万円だす」に続いて、語りで現代価値を説明し終えたタイミングで、桶が崩れる音。丁寧なコント風なつくりも悪くない。
もっとあさの “九転び十起き” が描かれていたら…
そして、「わかめ」から馬子にも衣裳作戦で、あさに英国紳士風に仕立て直された成澤の再登場。このテンポ感は実に良い。そして成澤に自己資金を寄付するあさ。今週は、ホント、良い感じで女性実業家として成功、成長しているあさを描いていると思う。
それだけに惜しむらくは、これまでの4か月半の内の後半2か月での、あさの実業家としての紆余曲折、おっと本作流に言うなら “九転び十起き” がもっともっと丁寧にドラマチックに楽しく、且つ連ドラらしく継続的に描かれていたら良かったと思ってしまう。
しかし、今回の「はつ物語」もごく僅かで終了。やはり、今週の西谷演出は編集の取捨選択と構成が巧い。
あとがき
きれいにまとまった15分間でした。次回にも期待します。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
7 8 9 10 11 12
第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
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第19週『みかんの季節』
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第20週『今、話したい事』
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