スペシャリスト (第5話・2016/2/11) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『スペシャリスト』(公式)
第5話『殺人上映会!死んだ女優から謎の招待状…容疑者は観客全員!?』の感想。
なお、過去の『スペシャリスト1,2,3,4』は鑑賞済み。
人気俳優・藤村(神尾佑)が主演した20年前の未公開映画の試写会に出席した宅間(草なぎ剛)と千波(南果歩)。だが、その試写室には出口を開けたら毒ガスが発生する装置が仕掛けられていて、2人は藤村やスタッフ、観客たちと閉じ込められてしまう。通話抑止装置で携帯電話も使えない中、千波の忘れ物を届けに来た唯子(芦名星)はトイレで映画監督・武田(山崎大輔)の遺体を発見。一方の宅間は、犯人がこの中にいると見抜く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本家が交替しても確保した連ドラの統一感はお見事
今回の脚本は、本作初担当の徳永友一氏。演出は、第4話に続いて及川拓郎氏。脚本家が交代しても、全く遜色のない連ドラとしての統一感はお見事。また 連ドラ版になってから、急に宅間(草なぎ剛)の活動性が高まった違和感を、今度は招待状と言うアイテムで外出する必然性を持たせた冒頭からいい感じだ。
息を付く暇もないテンポの良さ
10年10か月間刑務所に服役して蓄積した膨大なデータの中に、犯罪者でなく刑務官まで入っているのもサプライズだし、それを活かした事件でストーリーのマンネリ化も上手にすり抜けた。更に中盤の30分頃で「なぜ同じ法を守る立場の元刑務官が元警察官を陥れようとしたのか?」の謎まで新たに追加。でも、ここはテンポの良い本作らしく無駄に理由を引っ張らず、どんどんとネタ明かし。
また、いつものように宅間と千波(南果歩)のバディと、唯子(芦名星)と耕平(平岡祐太)と真里亜(夏菜)のトリオが、完全に分離して捜査を同時進行。そして、40分頃には、宅間の能力を魅せる例の映像を挟んで早くも宅間の事件解決編がスタート。とにかく、観ているこちらは息を付く暇もない。
伏線の回収、捻った真相、ラブストーリー仕立てのオチ
そんなことを感じていると、事件の真相をドラマ序盤での他愛もないコント風のやり取りや千波の一人娘・茜(宮武美桜)の化学の試験話がスムーズにシンクロ。そして、時限装置を解除してから、事件の真相へ。これでもまだ45分で残り時間も十分確保されてるから、宅間を中心とした真実の話をじっくり楽しむ余裕もある。
放送尺に余裕があるから、宅間が一方的に喋り立てるのではく、真犯人に野方(和田正人)を絡めて真相の吐露。しかし、最後の最後に不思議な「右手」の話で、20年前の事件全体をラブストーリーに見立てた謎めいたオチ。全体的にミステリアスな事件に上手に仕上げたと思う。
あとがき
本作も、第5話にしてほぼ完成形になってますね。草なぎさんも「宅間善人」を余裕で演じてる感じが、またゆるくていい。本作、今日は登場しませんでしたがたまに描かれる宅間の謎のくだり。忘れて、『相棒』みたいにシリーズ化したら良いと思います。少なくとも『相棒』よりは新鮮で面白いですから。
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【これまでの感想】
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト」 (2013/5/18) 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト2」 (2014/3/8) 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト3」 (2014/2/28) 感想
土曜ワイド劇場特別企画「スペシャリスト4」 (2015/12/12) 感想
第1話 第2話 第3話 第4話
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