フラジャイル (第5話・2016/2/10) 感想

フジテレビ系・『フラジャイル』(公式)
第5話『余命1年の宣告通知難病の青年の夢よ叶え命を諦めない診断!!』の感想。
なお、 原作・草水敏、恵三朗「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」は未読。
臨床検査技師の森井(野村周平)は、腫瘍内科に入院する保育士・小早川(安田章大)と出会う。余命1年を宣告された小早川は、積極的な治療はせず、緩和ケア科に移ることを選択。森井は岸(長瀬智也)と宮崎(武井咲)の話から、小早川が最後の選択肢といえるある高額な抗がん剤は試していないと知る。直後、森井は病院の玄関で小早川とばったり会う。小早川を自分の自転車に乗せた森井は、彼から「やりたかったこと」を聞き…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
大人の事情なんて、くそ食らえ
ゲストに安田章大さんを迎え、大人の事情丸出しだが、そんなのくそ食らえ(失敬!)って感じ。むしろそれを活かして、患者の小早川(安田章大)と岸(長瀬智也)を巧みに直接的と間接的に自在に絡めたストーリーで、見応えのある1時間になった。こう言う大人の事情なら大歓迎だ。
主人公の言葉や考えで、テーマを描いたのは素晴らしい
また、演出家が第1,2話担当の石川淳一氏に戻ったが、脚本は前回同様に宮崎(武井咲)の成長物語はやや封印気味にして、コミカル担当にへ。その分、森井(野村周平)の苦悩を前面に押し出したことで、岸の先輩としての教えを通して、「病理医とは何か?」「医師とは何をするべきか?」を、主人公の言葉や考えとしてきっちり描いたのは素晴らしい。
“俳優・長瀬智也” が寡黙で厳しいが優しい男を熱演
そして、前回のあとがきで書いた「“俳優・長瀬智也” の魅力を存分に描けば言うことはありません」の部分も、今回は完全に魅せた。あからさまに出番を増やすのでなく、肝心要の時にだけ登場させて、言葉少なに “俳優・長瀬智也” らしい寡黙で厳しいが優しい男を演じてくれたと思う。
あとがき
医療技術や命の大切さを前面に押し出すのでなく、患者の立場でのお金や経済性と、医師の立場での理想の治療や倫理的なものを、真正面からぶつけて「医療と金」の問題を浮き彫りにしたと思います。まさか、病理医のドラマで、ここまで「金」と「治療」を天秤にかけるようなシビアなドラマを描くとは驚きです。
その上、患者・小早川の切ない最期。森井の思いと成長。そして、ラストでも主人公は多くを語らず日常作業に追われるが、ここで長瀬さんのヴォーカルの主題歌が流れる…
♪壊れそうなほど
胸が苦しくて
明日が見えなくても
ただ歌うしかなくて♪
※主題歌:TOKIO「fragile」より引用抜粋
第5話は、この歌詞を患者・小早川の切なくも最後まで諦めずに生き抜いた生き様を映像化したようなドラマだったと思います。小早川の歌を聞きたかった…。本作、完成形になってきたと思います。
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