あさが来た (第109回・2/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第19週『みかんの季節』『第109回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
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あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は、はつ(宮崎あおい)や惣兵衛(柄本佑)が暮らす和歌山を訪れる。和歌山は、ちょうどみかんの収穫期を迎え山全体がみかん色に染まっていた。洋装姿のあさがその景色を眺めていると地元の子どもたちにからかわれてしまう。その中に、はつの次男、養之助(西畑大吾)の姿もあった。そしてはつの家を訪れたあさは、菊(萬田久子)や栄達(辰巳琢郎)たちと再会を果たす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
本作初担当、5人目の演出家・中野亮平氏が登場
アバンタイトルの冒頭、ナレーションベースで忙しく接客する女子行員の姿を追うカメラが、「会計・出納」の表示板からずっと1カットで目まぐるしかった。先週の振り返りの映像も、ナレーションとタイミングが微妙にずれ、こちらも目まぐるしい印象。和歌山のネタ振りも唐突。
これまで、本作では4人の演出家が担当してきたが、今日の演出はアバンだけでも明らかに違う。クレジットで確認すると、本作初担当で5人目の中野亮平氏だ。
『花子とアン』の第18週のみと、『マッサン』の第23週のみを担当した人だ。いろいろ唐突にシーンやカットを繋げて話を進めるタイプの演出。さて、本作ではどうなるのか?
照明が、不自然なのが気になるのだが…
タイトル明けの旅支度をするシーンも、違和感が漂う。夕方のような日差しの長さなのだが、日差しの色が夕日に見えない。これまで、本作の夕景の座敷は見事な演出が目立っていただけに、ちょっと気になる。
また、うめ(友近)の顔に日差しが当たらないのは良いとして、あさ(波瑠)の顔の縁側と逆側が明るいのはどう見ても不自然。
旅立ちの朝も、わざわざ新次郎(玉木宏)が「ええお天気だすなあ」と言ってるのに、いい天気なのは裏口を出たところだけ。店先のシーンは日陰になってる。あさと新次郎の夫婦らしい楽しい会話なのだから、場所を移動してでも「ええ天気」の下にしたら良かったのに…
その後の眉山家の、はつ(宮崎あおい)があさに着物を着せるシーンでも行燈の位置とあさの顔の光が不自然だし、囲炉裏を囲んだ夕食のシーンも天井にシャンデリアでもあるようだったり、加野屋の座敷より強力な行燈があるようなライティング。今回は、照明が気になってしょうがない。まあ、2日もすると修正しえくると思うが…
あさの教育者の一面を描く一週間であって欲しい
『はつが来た』よりは、和歌山の眉山家に『あさが来た』のだから、ヒロインをメインに描こうと言うのは良いこと。ただ、これまでがむしゃらに仕事に向き合ってきたあさが突然に「旅」と言うのは少しどうかと思うが、女実業家の片鱗をチラリと描いたり、はつを「先生」と呼ばせて、教育の話のネタ振りにしたりと、脚本としては悪くない。
とにかく、今日はまだ月曜日。予告編では、和歌山で藍之助(森下大地)を、京都の千代(小芝風花)、大阪では以前あさが晴花亭で見かけた青年・成澤(瀬戸康史)も登場する忙しい一週間。総集編でバッサリやられないような、あさの教育者の一面を描く一週間であって欲しいと思う。脚本的には、あまり心配は無いが…
あとがき
演出家でこんなに作風って違ってしまうんですね。決してエピソードは多く無いのに、ドタバタした印象になったのがちょっと心配です。ただ、先週を振り返れば、意外と1日単位で物語を区切って描く脚本になっていますので、あとは演出次第ってところでしょうか。中野亮平さんの演出手腕に期待します。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
13 14 15 16 17 18
第4週『若奥さんの底力』
19 20 21 22 23 24
第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
25 26 27 28 29 30
第6週『妻の決心、夫の決意』
31 32 33 34 35 36
第7週『だんな様の秘密』
37 38 39 40 41 42
第8週『京都、最後の贈り物』
43 44 45 46 47 48
第9週『炭坑の光』
49 50 51 52 53 54
第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『九転び十起き』
61 62 63 64 65 66
第12週『大阪一のおとうさま』
67 68 69 70 71 72
第13週『東京物語』
73 74 75 76 77 78
第14週『新春、恋心のゆくえ』
79 80 81 82 83 84
第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
85 86 87 88 89 90
[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
91 92 93 94 95 96
第17週『最後のご奉公』
97 98 99 100 101 102
第18週『ようこそ!銀行へ』
103 104 105 106 107 108
第19週『みかんの季節』
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