あさが来た (第107回・2/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『あさが来た』(公式)
第18週『ようこそ!銀行へ』『第107回』の感想。
なお、原案:古川智映子氏の『小説 土佐堀川』は既読。
また、本記事では「宮崎あおい」さんの「さき」は本来の「立つ崎」が機種依存文字のため「崎」に統一しています。
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新次郎(玉木宏)は、あさ(波瑠)とけんかばかりしている娘の千代(小芝風花)に京都の女学校へ進学することを勧める。すると千代は…。加野銀行にやってきたはつ(宮崎あおい)は、勝手に家出した藍之助(森下大地)を和歌山に連れて帰ろうとする。すると藍之助は…。加野銀行では、あさが採用した女性の銀行員が働きはじめるようになる。お客たちの反応もよく、順調にすべりだしていく。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今週は、土曜日までネタが詰まってるらしい
毎日書いているが、予告編で今週描く予定なのは、次の大きな3つと、それらに絡めて描くのが2つなのは明らか。
1.女子行員
2.はつ
3.萬谷(ラサール石井)
A.千代
B.藍之助
そして、月~水曜日までで、千代(小芝風花)の進学問題と藍之助(森下大地)の将来を絡めて丁寧過ぎるネタ振りをして、木曜日の15分でつかって「1.女子行員」と「A.千代」を描き、今日は「2.はつ」と「B.藍之助」を描いた。ってことは、明日が切り良く「3.萬谷(ラサール石井)」ってことか?
殆ど知らない登場人物の将来の話で15分間はキツイ
さて、今回の15分はどうだったろうか。個人的には、3日間のネタ振りはあったものの、初見と言うか殆ど知らない登場人物の将来の話で15分間もたせるのは、少々無理があるような気がする。それは、千代についても同じこと。
千代も藍之助のことも、もっと丁寧に描けば良いのに
前回のあとがきに書いたように、あさ(波瑠)の女性の職業に対する考え方や、教育全般に関する考え方は、これからのあさを描く上で、重要な部分のはず。そのために、女子行員の件は当然のことだが、千代の教育と進路や藍之助の将来のことを、あさの銀行の仕事と重ねて描きたいのはよく分かるし、それが良いに決まってる。
ならば、千代も藍之助のことも、もっと前から丁寧に描くなり、来週まで使って描いても良かったと思う。例えば、まず 「1.女子行員」を5日間かけて描き、指導するあさと働く女子行員で “仕事” を描いてから、土曜にネタ振りして、月曜から千代、はつ、藍之助で子どもらの将来を描くなんて手もあったと思う。
アバンでの、新次郎の「女の器」の話は良かった
折角、アバンで新次郎(玉木宏)が千代に語った、「女の器」の話なんて、あさをよく表現した上で、新次郎があさをどう見ていたのか、千代にどんな教育を受けさせたいのか、良い感じで見せたと思う。あんな良いアバンがあるなら、もっと千代と言う人間を描いておけば好感度も上がったろうし。
そう言う娘や息子に育てたのは、誰だってこと
ただ、裏を反せば、そう言う娘や息子に育てたのは誰だってことに、フィードバックしてくる話でもある。その時に改めて描くと言うのが無い訳でも無いが、本作らしいのは、事前の丁寧なネタ振りとその回収だと思う。丁寧ではあるが、千代と藍之助の使い方が大人の事情に見えてしまいそうで、勿体ないと思うのだ。
よのとうめの、心がこもった苦言が良かった
終盤の、よの(風吹ジュン)とうめ(友近)の言葉が良かった。子育てをし我が子を一人前に育て上げた母親だからこそ言える、「あささんが、許しまへんやろな」の言葉。そして、あさを幼少期からずっと面倒みているうめが言う「(おあささんが)一番大事にしてきはったんは、信用だすさかいな」の重み。
それを噛み締める藍之助に、きちんと筋を通すことを諭すよのの言葉にホッとするはつ。よのの子育て(嫁のあさとの関係も含めて)が、はつの子育てに上手くフィードバックしてるシーンだ。親子の話に終わりはない。だからこそ、ここ最近のように丁寧に描いて欲しい。このスタッフなら出来ると思うし、期待したい。
あとがき
あさの女実業家の部分の描写が少なくなってますね。それに伴って、ドラマ全体がホームドラマ寄りになってます。朝ドラとして悪くはないと好意的に解釈できるレベルですが、やはり折角描くならエピソードの筋書きだけでなく、人物像からきっちり描いて欲しいです。五代さまでやったように…。
千代と藍之助は若干時既に遅しかもしれませんが、土曜日の新キャラには是非ともお願いしたいです。
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【これまでの感想】
[読書] 小説土佐堀川 女性実業家・広岡浅子の生涯 新装改訂版 (古川 智映子/著・潮出版社) 感想 ※平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」 の原案
第1週『小さな許嫁』
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第2週『ふたつの花びら』
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第3週『新選組参上!』
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第4週『若奥さんの底力』
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第5週『お姉ちゃんに笑顔を』
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第6週『妻の決心、夫の決意』
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第7週『だんな様の秘密』
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第8週『京都、最後の贈り物』
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第9週『炭坑の光』
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第10週『お姉ちゃんの旅立ち』
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第11週『九転び十起き』
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第12週『大阪一のおとうさま』
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第13週『東京物語』
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第14週『新春、恋心のゆくえ』
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第15,16週は “五代さまウィーク”、その後は “はつが来た” で「あさロスが怖い」視聴者対策をするNHKをどう思う?
第15週『大阪の大恩人』
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[備忘録] 自分の「あさが来た」の感想がブレる理由
第16週『道を照らす人』
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第17週『最後のご奉公』
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第18週『ようこそ!銀行へ』
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